こんにちは。
お店と小さな企業のための販促コンサルタント、藤田です。
今日もこのブログページを開いてくれてありがとうございます。
少しばかりあなたの時間をいただきますが、よろしくお願いします。
昨夜は、テレビで映画「図書館戦争」を見ているうちに、雨が少し降ったようです。
寝る時に窓をそっと開けて外を見たら、濡れていましたので。
今朝はその余波か、曇っていまして、なんか小雨ぐらいまだありそうな感じですが、予報ではこれから晴れてくるということらしいです。
ちょっといつもの朝よりも冷たい感じですね。
ああ、もう“冷たい”という言葉が入り込んでくる季節なんですね。
さて、本題です。
有名な話がありますね。
あの国の人々は靴を履いていないから、靴を売り込みにいっても売れない、という人と、履いている人がいないということは、全員に靴を売れるということだ、という人。
この話はいろいろな商品を例に出して、ある一定の人々の文化でないことを見て、ダメだとあきらめる人と、そこに新しい市場を見出す人の対比ですね。
日本はもちろん江戸時代までは靴なんていわゆる“南蛮人”が履いているのを見ただけでしょうが、それが明治になると、だんだんと下駄や草履から靴に履き替える人になっていきました。
坂本龍馬はブーツを履いて京都を走り回っていた、などはもう有名なな話です。
今までにない商品が文化をも変えてしまう、革命的な働きをする場合がたくさんあります。
人がひとりしかいないときは文化は生まれませんが、二人以上になると、文化が生まれます。
そして二人以上になると文化と相俟って、対立が生まれます。
そのどちらもが、新しい商品をまた発生させます。
だからそこにその新しい商品がない場合は、その商品のある文化を創ればいいということです。
まったく新しい商品で成功しているのを見ると、ほとんどがその商品に伴った新しい文化を生み出しています。
また大きな流れの中ではなくても、小さな変化でも、知らず知らずに、そこに何かの新しい商品がその間に介在している場合も多くあります。
もしあなたが、この新しい商品のニーズはないと、今の現状を見て考えているのなら、その商品のある文化を自ら作っていけばいいんです。
自分を媒体にして、その商品の存在を知らしめる、ということです。
そこでも受け入れられないとなると、本当にそれはもしかしたら、人にとって不必要な商品なのかも知れません。
しかし、いくらそのとき不必要な商品であると烙印を押されても、生まれてきた限りは、何かの役に立つはずです。
その何かを見つけることが、また新しい文化を築くことで生じるということがあります。
あ、またまた思考の迷路に入りかけてきたようで、まとまりがなくなってきそうなのでこのへんでやめておきましょう。
さて、この数週間忘れていたノンフィクション的フィクションですが、まだちょっとストックがありますので、残りを吐き出してしまいましょうか。
今日から始まるのは、『ある地方金融機関の新商品開発』という物語です。
第1回目は、ここからどうぞ。
H信用金庫の本部は、首都圏の端っこの県のそのまた県庁所在地ではない市にある。
12の支店と20数カ所のATMを稼働させている。
その県内では中堅の金融機関だ。
その金融機関から、販売促進コンサルタントの本田に相談にのってほしいという話があった。
本田がまだ会社に勤めていたときにクライアントであったところで、その営業担当だったところだ。
本田は、その信用金庫の広報誌の企画立ち上げから編集を、本田が独立するまでまかされていた。
何でも今度新しい金融商品を発売したいのだが、そのことでちょっとアイデアが欲しいということだった。
本田は、担当の営業開発部の斉藤部長を、本部に訪ねた。
受付を通し、入り慣れた応接室で待っていると、斉藤部長ともう一人が入ってきた。
本田は立ち上がりながら、座るときに外していた上着のボタンをとめた。
「お待たせしました。営業開発部の斉藤です。それに担当になる山口です。よろしく」
「はじめまして。販促コンサルタントの本田です」
「お噂は営業推進の鬼頭から聞いています。今は独立されてがんばってらっしゃるそうで」
「いえ、がんばってるんですが、なかなか実績が伴わなくて――」
「私どものお客さんの方からも、ちょっと本田さんの話を聞いたこともありますよ」
「え、そうですか。どちらですか」
「千樹さんです」
「あ、あの料亭の」
「本田さんのアドバイスもあって、また盛り返してきたとおっしゃってましたよ」
「いえ、ちょっと参考になるようなことをアドバイスしただけです。盛り返したのはやはり社長と女将さん、そして一番はやはり残っていた社員の力ですよ」
「ご謙遜を。そこがまた本田さんらしいところですね」
つづく
それでは、また明日。
今日も一日、『スマイル!』で、がんばろう!
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藤田販促計画事務所、お客様力(ぢから)プロデューサの藤田でした。
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