言葉のチカラこぶ——『いい言葉塾』

言葉はコミュニケーションの基本。伝えたいことは「言葉のチカラ」できっと伝えられる。もっとうまく伝えられる。

お客様を無視して何を?

2015-10-13 13:49:26 | 生き残るということ

こんにちは。
お店と小さな企業のための販促コンサルタント、藤田です。

今日もこのブログページを開いてくれてありがとうございます。
少しばかりあなたの時間をいただきますが、よろしくお願いします。



今朝も晴れていますね。

気温もちょっと高くなりそうな予感がします。


さて本題です。


このところマスコミを賑わしている、元祖つけ麺ラーメンの私的組合の争い。

あれって、他人、第三者から見ればものすごく馬鹿らしいことだと思いませんか?

そうして、その一番バカなところはあなたはどこにあると思いますか?


そうです。
お客様を無視しているということが一番バカなことなんです。


すべてはお客様がジャッジしてくれます。

自分たちがお客様そっちのけでばかばかしい丼の中の争いを続けていると、一番肝心なお客様からそっぽを向かれてしまいます。


結局終わってみれば、そこには荒れ野が残っているだけということになりかねません。

それはお客様をそっちのけにして、自分たちで勢力争いをしたせいです。


内輪の勢力争いなんて、お客様にとってみれば全然関係のないことで、お客様には元祖の味を求めている人もいれば、そこから派生した新しい味を求めている人もいるわけで、それはすべてお客様が決めることであって、自分たちで決めることではないのです。

外から見ればなんと愚かなということは見えるのに、どうして当事者になれば見えないんでしょうね。


一番悲しんでいるのは、その味を求めているお客様と、そしてその味を生み出した、今は草葉の陰の元祖じゃないでしょうかね。

丼の中の嵐。

悲しいね。



それでは次は、連載中の『ある地方金融機関の新商品開発』は今日で第9回目で、今日は最終回です。

ここからどうぞ。


本田はひと息ついて、目の前のふたりを見た。

しかし口を出さないのを見て、続けた。

「ですから、この団塊向け商品『夢かなえるローン 50+(プラス)』はかつての私への応援でもあるわけなんです。
ネーミングはもう一度これから検討するにしても、ぜひともここから第二の起業を応援する声をあげてほしいんです!」

本田はまるで自分への融資を依頼するような熱心さで、部長と山口に説いた。

「キャラクターには動物のカエルを考えています。
最初、ネーミングで、夢かえるローンというようにしたので、カエルがいいかなと。単純ですけど。
あなたの夢が正夢にかえるというような感じで。
こういったものは単純が一番ですから。
考えすぎると結果はあまり良くないです。経験上」

「ほ~、なるほど。そうでしたか。
私はてっきり一般向けの預金商品だとばかり思っていたんですが、まさか融資のプランが上がってくるとは思ってもみませんでした」

「申しわけありません。お気に召さないということですか」

「いやそうじゃありません。
実際のところ、ほらだいたい懸賞金付定期とかの金融商品が今まであったので、それを踏まえた上での定期関係の商品プランが上がってくるだろとばかり頭にあったものですからね。
ちょっと意表をつかれたというか」

隣りでは、山口も無言で大きく頷いた。

「何か、とんちんかんなことをしてしまいましたか」

「いや、そういうことではありあせん。これはこれで面白いなと思いましたから」

気まずい沈黙が流れた。


少しの無言の時間の後、部長は笑顔に戻りながら、言った。

「わかりました。面白い企画です。会議にかけ、理事長にも見せてみます。
どうなるかわかりませんが、ありがとうございました」

「ありがとうございました」

山口も頭を下げた。

「何か不足しているところがあったら言ってください。考えますから」

本田は、部長の笑顔に、なんだかうまくいきそうな予感を覚えながら、本部を後にした。


数日後、山口から本田に電話があった。

「本田さん、明日にでもきていただけますか。具体的に案を練りたいので」

                                      
                     おわり



それでは、また明日。

今日も一日、『スマイル!』で、がんばろう!


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藤田販促計画事務所、お客様力(ぢから)プロデューサの藤田でした。

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