言葉のチカラこぶ——『いい言葉塾』

言葉はコミュニケーションの基本。伝えたいことは「言葉のチカラ」できっと伝えられる。もっとうまく伝えられる。

素直に聞くことも才能?

2015-10-09 09:58:02 | スキルアップ

こんにちは。
お店と小さな企業のための販促コンサルタント、藤田です。

今日もこのブログページを開いてくれてありがとうございます。
少しばかりあなたの時間をいただきますが、よろしくお願いします。




3連休前日の朝はよく晴れています。

昨日は日中太田にいました。

風がまだまだ強かったですね。

台風23号のせいで、北海道は大荒れのようです。


昨日は夜10時からサッカーを見ましたが、前半何ともいけない、つまらないゲームだったので、ものすごく眠かったこともあり、スイッチオフして眠ってしまいました。

今朝テレビでニュースを見ると、なんと快勝の文字が。

へ~え、後半で3点も入れたんだ、まあやるじゃん。

まあ勝って当たり前のランキングの差なんですが。

前半は勝って当たり前のチームに手こずっていましたよね。


さて、本題です。

昨日は2軒お店を訪問したのですが、その1軒での話。


そのお店はオープンしてまだ半年の、いわゆるスナックと言ってもいい、夜にお酒を飲ませるお店ですが、関西では“あて”と言う、酒の肴の方に重点を置いたお店で、ある種類の食べ物を中心に集めた、こだわりのお店なんです。


最初に伺った時には、店名の前に“お休み処”などとおかしなキャッチフレーズがありました。

訪問する前にその店名を聞いた時に思ったのは、「ああ、甘味処?」ということです。

たいていの人はそう思いこみますよね。


で、よく聞いてみると、“甘味処”ではなくて、酒飲み処、でした。

で最初はさしあたって、そのキャッチフレーズから作り直すことになりました。

そして、そのこだわり部分を端的にアピールしようということになり、何点か候補を挙げるうちに、違った今までにないキャッチフレーズができあがりました。

面白いキャッチフレーズになりました。

そこから数回に渡って様々な販促手段をアドバイスしていったのですが、その店主のものすごく良いところがありました。

アドバイスしたことは素直に聞いてくれて、数日後にはその通りにしたとメールまでくれるようになったのです。


さて、今回この話で言いたいことは、アドバイスを素直に聞いたら、愚直にそれを実行してみようということです。


小さなお店の店主の方で多いのは、自分の考えに凝り固まって、人の話を素直に聞かない人です。

人に助言は求めますが、その助言が自分の考え方に合っていないと、無視する人も多くいます。

もったいないですよね。


なぜその通りにやってみないのか、わたしにとっては不思議きわまりないことです。

結局そういった方は、自分の考え方に賛意を表してほしいために、助言を求めるんですね。

ですからそういった方がたとえ素晴らしい助言を与えられたところで、それが自分の意に沿わなければ、反発するだけなんですね。


そうしてだんだんと業績が悪くなっていくことが多いのですが、その悪くなっていく要因を必ず自分ではなく他の要因のせいにして納得しています。


はっきりいますよ。

人のアドバイスを素直に聞くということも、素晴らしい才能のひとつです。

そのような才能を持っている人ほど、お店の運営に限らず、ビジネスに成功する確率が高いようです。

今までに会ったたくさんの経営者を見て、そう思います。



さて、連載中の『ある地方金融機関の新商品開発』は今日で5回目です。

ここからどうぞ。



「結局こういった金融業界はほとんどすべて同じ土俵でお客様をとりあっているんです。
最終的にお客様になっていただくためには、融資の場合は融資の条件が他よりもいいということが最大条件で、預金も他より利率がいいということが最大条件ですが、それ以上にお客様との信頼関係ですか、それが一番なんですね。
よく言うとお付き合い、悪く言うとまあしがらみとでもいうんですか。
そのために日頃営業サイドではお客様とのコミュニケーションに力を入れているわけです」

「そうですよね。スーパーをまわって安い商品だけ買い回るなんてことできないですからね。
一度この銀行と決めたら、だいたい何か嫌なことが起きない限りずっとお付き合いしますからね」

「そこなんですよ、本田さん」

山口は上半身を前のめりにしてきた。

「そうなんです。そこなんです。私たちが本田さんにお願いしたいのは」

「なるほどねえ。そうでしょうね。商品だと言ってもお金を貸し出すか、預けてもらうかというもので、普通のモノとしての商品じゃないですからね、いくら商品だと入っても」

「商品なんで言葉で言い出したのはいつ頃だろうね」

また斉藤がここで口を出してきた。

黙っているよりも、話すことが好きな人のようだ。

「さあ、いつの間にか最近ではそのように呼ぶようになりましたね」

山口が乗り出した上半身をソファーの背に、また戻しながら言った。

「すみません、話を進めてよろしいでしょうか、部長?」

「お、悪いなあ、ついつい口を出してしまって。すまん。山口君、進めてくれ」

「はい。それで本田さんにお願いしたいのは、まあ新しい考え方の商品というんですか、そんなもので少しアドバイスのようなものをいただきたくて、今回はご相談申し上げたようなわけです」

「なるほど」

本田は内心困ったが、それは顔には出さずに答えた。

「どうですか、考えられそうですか」

山口がさらに突っ込んできた。

「いやむずかしいです。でもちょっと考えてみます。どうしてもギブアップの時は申し訳ないですが許してください。
とまあ逃げを打ってから始めるのはちょっと卑怯な気がしますので、とりあえずお引き受けします。
期限はいつですか」

「2週間です。2週間後に理事長に何らかの形で報告しなければなりませんので」

「厳しいですね。でも、その期間で考えられる最大限のものを提案します」

「ありがとう」

斉藤がすかさず言い、山口も続けた。

「ありがとうございます」


                      つづく




それでは、また明日。

今日も一日、『スマイル!』で、がんばろう!


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藤田販促計画事務所、お客様力(ぢから)プロデューサの藤田でした。

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