言葉のチカラこぶ——『いい言葉塾』

言葉はコミュニケーションの基本。伝えたいことは「言葉のチカラ」できっと伝えられる。もっとうまく伝えられる。

失敗すると学べる?

2015-10-12 09:47:32 | スキルアップ

こんにちは。
お店と小さな企業のための販促コンサルタント、藤田です。

今日もこのブログページを開いてくれてありがとうございます。
少しばかりあなたの時間をいただきますが、よろしくお願いします。



昨日とは打って変わり、晴れています。
気温も快適温度。

昨日は朝のうちに雨も午後には上がりましたが、それほど晴れなかったですね。

ほんの少し冷えましたので、昨日のうちにコタツ布団を出してきて、コタツにかけました。

夜には最低温度でコタツにスイッチオン。

足がホカホカして気持ち良かった。

ラグビーのワールドカップ日本代表は、アメリカにも勝ち3勝1敗でしたが、なぜか勝ち点の差などで決勝トーナメントにはいけなかったですね。

サッカーだったら確実に決勝に行けるのに。

わからねえ! なんてね。


さて、本題です。

「失敗は成功の母」などという諺はもう使い古されていて、口にする人もいませんが、それほども人の中に取り込まれているんでしょうね。


人間は失敗から様々なことを学びますが、成功からは、なかなか学ぼうとはしません。


人間に限らず、動物はすべて失敗をやってから次の失敗を防ぐために、失敗から学べるものを取り込み、次の機会に活かします。

しかし成功してしまうと、それが当たり前になり、それ以上のものを得ようとしなくなります。

成功するためにやってきたのですから、成功してしまえば、もうそれ以上努力しなくてもいいわけですから。


しかし皮肉なもので、たとえ大成功しても、その成功の状態は長くは続きません。


商品などはそれが顕著ですよね。

たとえばウオークマンなどは大発明でしたが、それがiPodが現れると、それにとって代わられてしまいましたし、当のiPodにしても、スマホによって、その機能が取り込まれてしまいました。

どちらもまだ機能を進化させて残っていますが、もうそれほど売れてはいません。

成功に酔っていられるのはその瞬間だけ、と言っても過言ではありません。


さて、失敗のことです。

人に限らず、動物のほとんどは失敗から学び、それを生存条件のひとつにしていると言ってもいいのではないでしょうか。

失敗したから次はそれから学び、同じ失敗はしないようにすることと、また新しい試みをします。

そのようにして生きてきたわけですね。


失敗から学び、それによって変化しながら生きてきました。

ダーウインも言ってますね。

「変化するものだけが生き残る」というようなことを。


それはビジネスもまったく同じです。

成功した瞬間からそれを脅かす存在が必ず出てきます。

いつまでも学びですよね。


また、失敗から学ぶよりも、成功したものから学ぶことの方が並大抵のことではないですが、成功からも何か学ぶべきものがあるのではないでしょうか。

それを見つけた人はさらに上を望めますね。



さて、連載中の『ある地方の金融機関の新商品開発』は、今日で第8回目です。

ここからどうぞ。


10日目。

本田は、信用金庫の応接室で斉藤部長と担当の山口の前に座っていた。


「本田さん、何かいいものができましたか」

斉藤部長が問いかけた。

「はい。私なりに考えました」

「じゃあ自信がおありですね」

「自信と言うよりも、こういうものがあったら、もっと日本が元気になるんじゃないのかなあというものを企画しました。
自分の、消費者から見たマーケティングからの発想です」

「じゃあ早速見せてもらってもいいですね、部長」

山口が早く聞きたいとばかりに、部長に問いかけた。

「ああ、見せてもらおう」


本田は作成した企画書を3通手渡し、自分用の1通を手に説明し始めた。


表紙には
『団塊よ、日はまた昇る――<夢かなえるローン50+(仮)>』と書かれていた。

それは、要約していえば、先日見たテレビの内容からヒントを得た、団塊世代を応援するという金融商品であった。

一般に売り出す商品ではなく、定年を間近に控えた50代以上の人たちに限定して、低金利で融資する商品だった。

さらにはその融資を受ける人にはビジネスマッチングを提供し、事業が軌道に乗れるようにバックからの支援もするという内容のものだった。

「そのテレビを見たときに、それはもしかしたら自分であるのかもしれないと考えました。
私が起業した時は資金もなく、もちろん会社からの退職金も、途中退社でほとんどもらえずにとても苦しんだんです。
銀行からお金を借りるにしても、まだ家のローンも払っていたので担保にもならなくて、かといって目に見えるものとしての仕事ではないので、どんなにいい事業計画書を書いても、絵に描いた餅ということで相手にしてもらえませんでした。
その経験が下敷きになっています」


                      つづく


それでは、また明日。

今日も一日、『スマイル!』で、がんばろう!


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藤田販促計画事務所、お客様力(ぢから)プロデューサの藤田でした。

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