こんにちは。
お店と小さな企業のための販促コンサルタント、藤田です。
今日もこのブログページを開いてくれてありがとうございます。
少しばかりあなたの時間をいただきますが、よろしくお願いします。
今週はノーベル賞ウィークで、連日その方で日本中が(というよりかは、マスコミが)大騒ぎです。
今年こそ村上春樹さんも!?
受賞は、そこまで1国に片寄らないでしょうから、またまた来年以降に持ち越しでしょうね。
受賞のニュースで明るいのですが、天候はちょっと。
パアッと明るくならないで、薄曇りだったりと、昨日まで数日続きましたが、今朝は夜明けから快晴に近い青空が出ています。
明日はまたちょっと崩れると、予報では言っていますが。
さて、本題です。
『死に筋』もしくは『不良(長期)在庫』という言葉が流通業の中にあります。
このふたつはちょっとニュアンスが違いますが、同じように“売れない商品”もしくは商品群のことですね。
後者はバイヤーの不手際とか、時代の読み間違いなどで多く仕入れてしまった商品です。
それは値下げセールとか、解体セールといった、様々な工夫で売り切ってしまえることも可能です。
しかし前者の『死に筋』商品は、基本的には、すでに時代から必要とされていない商品であるという烙印が押されて、そのような名称を、ありがたくなく頂戴したわけですね。
でも本当に、それはもう売れない商品なでしょうか?
ただ販売する方があきらめてしまっているいるだけ、ではないでしょうか。
もう一度生かす方法はないのでしょうか、本当に。
いやいや、ありますよ。
それは切り口、というか、切り方を変えればいいんです。
最近でしたが、「誰にも借りられない図書展』というのがありましたよね。
ある図書館で、今まで借りられたことのない本を100冊展示したということ。
本というのは、何かの必要性があって書かれたもので、特に図書館に所蔵される本というのは、必ず何かの役に立つから所蔵されたわけです。
そのように展示したところ、人気が出た本もあったそうです。
もう神話にもなっていますが、「世界の中心で愛をさけぶ」という本は、全然読者に見向きもされていなかったのに、ある書店の人が「泣ける小説」と手書きでPOPをつけたところじわじわと評判を呼び、映画化テレビドラマ化されるほどの大ヒットになったことは、もうあなたもよくよくご存知のことです。
そういうことなんです。
もしかしたら、『死に筋』というランクづけも、単に自分たちでそのようにしてしまっているおそれだってあるわけです。
もう一度、角度を変えて、切り方を変えて、お客様に問いかけてみたらいかがでしょうか。
そうすることで、『死に筋』商品でありながら大ヒット! というようなことになる可能性も出てきます。
何ごともやってみなければ分からない。
『死に筋』商品は単に、あなた方にとってだけ“猫に小判”じゃないんですか?
さて、次は今週からまた再開したノンフィクション的フィクションの、『ある地方金融機関の新商品開発』は今日で第3回目です。
ここからどうぞ。
「今、斉藤部長が申し上げたことは、われわれみんな金庫に勤めている者以外でも、金融機関に勤めている者なら、みんなが驚いたと思います。
それからはたくさんの金融機関から、その懸賞金付定期預金を真似たものがたくさん出ました。
いっときはそれがどの金融機関でも花盛りでした。
もちろん、私どももその例にもれずに発売しました。
しかし今は、それもいっときのブームのように、やっているところはほとんどありません。
また普通の金融商品でみなさんがんばっているようです」
「本田さん、何か変わった金融商品を出しているようなところ、ご存知ですか」
と、斉藤がまたしても口をはさんできた。
「いえ、それはやはりそちらの方が、横のつながりで情報にも詳しいでしょう」
「まあ、そうでしょうな」
目を伏せるようにして、齋藤は言った。
「すまん、山口君、すすめてくれ」
「はい。つい最近も会議していまして、この春の新商品をつくろうということで会議を持ったのですが、そこで理事長から提案があったんです。
それは今まではみんな内部で考えて、ただ何となく時代に合ったものを出してきたが、どうだろうみんな、一度外に出してみないか、そのアイデアを。
ということなんです」
と言って、山口は本田の方に身を乗り出した。
「なるほど。ということは、社内、いや金庫さんですから庫内ですか。
庫内で考えていると、人を驚かすようなものは生まれてこないだろうと、理事長もちょっと危機感を持たれていたようですね」
「そのようだ」
すかさず齋藤が答えて、すぐに山口が続いた。
「はい、そうでしょうね」
つづく
それでは、また明日。
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藤田販促計画事務所、お客様力(ぢから)プロデューサの藤田でした。
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