ごっとさんのブログ

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大人になってから自閉症と診断される人の特徴

2025-02-14 10:34:52 | 健康・医療
自閉症というのは子供がなる病気と思っていましたが、大人になってから自閉症と診断されることもあるようです。自閉症自体をよく知らないのかもしれません。

2024年10月に発表された研究によると、アメリカで自閉症と診断される人は過去10年間で175%も増えているそうです。特に女性の増加が目立ち、どの年代でも300%を超えています。

自閉症という言葉が世間に浸透し、障害への理解が広まったことで安心して検査を受ける人が増えてこともあるようです。検査方法の変更や診断の定義、環境要因の変化なども診断数に影響している可能性があります。

これはアメリカに限らず、日本でも同じように自閉症の診断率は増えています。文部科学省の調査によると、特別な教育支援を必要とする児童の割合は、2012年の調査では小中学校で6.5%だったが、2022年の調査では8.8%に増加しています。

専門家は研究が進むにつれて、自閉症と確定された症例が増えていますが、自閉症の診断が正確にできるようになったのがきっかけとしています。自閉症とは対人関係が苦手だったり、強いこだわりを持つなど多種多様な障害特性が見られる発達障害のひとつです。

2013年のアメリカ精神医学会の診断基準により、自閉スペクトラム症(ASD)と表現されることが多くなりました。大人になってからASDと診断される人の特徴をものすごく賢くて敏感な人と説明しています。

ASDには感覚過敏と呼ばれる特性があり、その時の雰囲気や言葉に傷つきやすくなっています。親に怒られると普通の子供より何倍も傷つき、これからはどうしたら怒られないかを考え続けて行動するようになります。

その場を取り繕うことは誰もしますが、ASDの人は恐怖心から怒られないために徹底して正解と思われる行動を模倣し続けます。その行動を専門用語でカモフラージュといい、とにかく周囲にばれない様に24時間気を張り続けているのです。

このカモフラージュは女性が行うことが多いのですが、各国の調査から幼少期におけるASDの男女差は4:1と女性が少ないという結果が出ています。ASDの男児は典型的な症状を示すことが多いのに対し、女児はそこまで顕著に症状が出ません。

女性は社会的行動を真似したり、模範となる社会的状況をうまく乗り切る能力があるため診断が遅れたり、見逃されることが多くなります。

怒られないために必死に行動してきたので、大きな問題を抱えてこなかった優秀な人多いです。またいい加減なことが嫌いという特性があるので、仕事も一生懸命に取り組みます。

このように特に女性はうまく隠しているため、なかなか自閉症という診断は難しいようです。