ごっとさんのブログ

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食物アレルギーで3位の頻度になったナッツアレルギー

2022-07-17 10:30:35 | 健康・医療
食物アレルギーのはなしはよく聞きますが、私は若いころタケノコアレルギーがあり、その後何十年もタケノコを食べていません。

もうよくなった気もしますが、とても試してみる気にはなりませんので、タケノコは食べられない食材のままでしょう。

私の孫がナッツアレルギーがあり、昔その発症を目の当たりにしました。孫が2歳のころ、息子家族とちょっとした料亭に食事に行きました。食事もほぼ終わり孫と庭の池の周りで遊んでいると、顔一面に発疹が出てきました。

慌てて母親のところに連れて行くと、常備している軟膏など塗ってやり、1時間もしないうちにすっかり治まりました。この店では箸置きの代わりに殻入りのピーナッツが出ていたのですが、どうもそれを食べてしまったようです。この孫も今年無事に高校生になりました。

さて最近クルミが食品の原材料表示に義務付けられるというニュースがありました。アレルゲンの表示が義務付けられている食品は、卵、牛乳、小麦、エビ、カニ、ピーナッツ、そばの7品目で、それにクルミが追加されたことになります。

これは日本ではナッツアレルギーが非常に増えているようです。3年ごとに行われている食物アレルギー全国調査では、2015年度は8位だったナッツ類が2018年度には4位に、2021年度に行われた調査では3位になっています。

さらにアナフィラキシーショック症状、すなわち非常に強いアレルギー症状を起こした食品も、今までは鶏卵、牛乳、小麦の順だったのですが、ナッツ類が第3位になりナッツ類の中でもクルミが最も多く全体の半分を占めています。

クルミを含めたナッツ類アレルギーの検査に関しては進歩してきているようです。アレルギーを起こす食品には多くの種類のタンパク質が含まれていて、実際にアレルギーを起こすタンパク質は種類が限られています。

日本でよく食べられている種類のクルミには8種類のタンパク質が含まれており、一番アレルギーを起こしやすいタンパク質も同定されています(ジャグアールワン)。最近はこのタンパク質のアレルギー検査が保険でできるようになりました。

クルミに限りませんがナッツアレルギーは、自然に良くなってくる可能性が低い食物とされています。アメリカでの報告では、ナッツ類アレルギーが自然に改善する率は9%程度という研究結果もあります。

この治療法としては、「経口免疫療法」があり、治療効果があったという結果になっています。ただ食べている間に強いアレルギー症状が起こる可能性が指摘されています。

結局何かにアレルギーが出てしまった場合は、注意して食べないようにするのが重要なのかもしれません。


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