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睡眠時無呼吸症候群は糖尿病治療で治す

2024-11-01 10:31:57 | 
私は歳をとってから寝つきが早くなり、比較的ゆっくり眠れているようです。たまに夜中や明け方にトイレに行くこともありますが、すぐに睡眠の続きに入っています。

たぶん睡眠時無呼吸症候群にはなっていないと思っていますが、チェックできるものであればしてみたい気もします。最近この病気が糖尿病の合併症であるという説が出てきているようです。

糖尿病にはさまざまな合併症があり、代表的なものが神経障害、網膜症、腎症と壊疽、脳梗塞、虚血性心疾患といわれています。ほかに糖尿病性ケトアシドーシス、抗浸透圧性高血糖症候群、感染症、ガンなどがありますが、忘れてならないのが睡眠時無呼吸症候群(SAS)のようです。

寝ている間に10秒を超える無呼吸や低呼吸を繰り返す病気で、上気道閉塞を伴う閉塞性と、それのない中枢性があり、多くは閉塞性のようです。無呼吸や低呼吸を繰り返していると、身体に必要な酸素が十分吸収できず低酸素状態になります。

毎晩その状態が続くことで、高血圧や脂質異常症などさまざまな合併症が現れ、その結果として脳梗塞や脳卒中など命に係わる病気が引き起こされることが分っています。

実際川崎医科大学の研究チームは2011年の脳血管障害患者における睡眠呼吸障害に関する検討で、脳梗塞や脳卒中で入院した人の9割がSASだったと報告しています。

SASを疑うべき自覚症状は、大きく激しいいびき、睡眠中の息詰まり、熟睡できず休息感のない睡眠、日中の過度の眠気に加えて起床後の喉頭痛、口の渇き、頭痛に見舞われるなどとなっています。注意したいのは、SASの人は糖尿病を患っているケースが多いことです。

閉塞性SASの原因は顎が小さい、飲酒、睡眠薬の服用、扁桃肥大、歯並びの悪さなどさまざまですが、大きいのは肥満です。体格指数(BMI)が30を超えると7倍多くなるといわれています。そのためSASは糖尿病とも関係が深く、ある研究ではSAS患者の糖尿病合併率は17.5%と報告されています。

しかしSASの患者は医療機関を受診するきっかけが分からないようです。ひとつの方法として、日中の眠気の程度を調べるためのエプワース眠気尺度を利用するのも良いかもしれません。自己採点で合計11点以上なら、SASの可能性が強いとされています。

そのうえで最寄りの医療機関を受診して糖尿病を含めた各種検査を受けるのも良さそうです。例えば主に2型糖尿病の治療薬として使われるSGLT2阻害薬は、飲み初めの初期で1.8〜2.7キロの体重減少が報告されており、1年以上の使用で4〜5キロの体重減少がみられることもあるようです。

このようにまず糖尿病を治療することが、SAS治療の早道かもしれません。


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