私はずっと研究職として働いてきましたので、時間外労働は当然多かったようです。私の上司は自分のやることは自分で決めろという方針でしたので、命じられて残業することはありませんでした。
私の大学時代の先生の口癖は、8時間仕事をするなら5時間考え、3時間実験するようにという事でした。私はこの教えを守れず、3時間考えて5時間実験をしていたような気がします。
さてここでは長時間労働によって引き起こされる脳卒中の話です。脳卒中は高齢者だけの病気ではなく、日本では4.3人に1人が発症するとされています。働く世代の推計患者数は約16%にのぼるとされています。
脳卒中は脳の血管に異常が生じ、脳の一部に血液が届かなくなったり、出血したりすることで起こる病気の総称です。現代社会において、脳卒中は多くの人々にとって重大なリスクとなっています。脳卒中は個人健康だけでなく、企業や社会にも大きな影響を及ぼします。
医療費やリハビリ費用といった直接的なコストに加え、休職や労働力の喪失による生産性の低下といった間接的な損失も発生します。一般的に心筋梗塞などの心疾患発症後の復職率は約80%、脳卒中の復職率は約50%といわれており、脳卒中後の復職率が低いことが分ります。
特に働く世代においては、脳卒中による休職や復帰困難が、キャリア生活に深刻な影響を及ぼします。脳卒中は高齢者に多いというイメージがありますが、40歳を過ぎると発症が急増する傾向にあります。
脳卒中を含む脳血管疾患で治療や経過観察のため通院している患者数は、日本国内で推計174万人に上り、そのうち約17%(29.5万人)が働く世代であることが報告されています。
また一度発症すると1年以内の再発率は約5%、累積再発生率は5年で35.3%、10年で51.3%に達すると言われており、再発防止も重要な課題です。
診断別にみると、くも膜下出血、脳出血、脳梗塞の10年再発率はそれぞれ70.0%、55.6%、49.7%で、くも膜下出血の再リスクは特に高くなっています。
最近の研究によると働く世代の脳卒中では、低い身体活動と高血圧は最も重要なリスク因子であり、それぞれの全脳卒中の59.7%、27.1%を占めていたという報告もあります。
この研究において、高血圧、脂質異常症、糖尿病、冠動脈疾患、喫煙、過度の飲酒、低身体活動、肥満の8つのリスクをすべて合わせると、全脳卒中の78.9%を説明できるという事も示されました。
他にも高血圧の人は脳卒中のリスクが約2倍、糖尿病の人は約2〜3倍になるともいわれています。結局長時間労働よりもこういった基礎疾患の方が、脳卒中の危険因子といえそうな気がします。
私の大学時代の先生の口癖は、8時間仕事をするなら5時間考え、3時間実験するようにという事でした。私はこの教えを守れず、3時間考えて5時間実験をしていたような気がします。
さてここでは長時間労働によって引き起こされる脳卒中の話です。脳卒中は高齢者だけの病気ではなく、日本では4.3人に1人が発症するとされています。働く世代の推計患者数は約16%にのぼるとされています。
脳卒中は脳の血管に異常が生じ、脳の一部に血液が届かなくなったり、出血したりすることで起こる病気の総称です。現代社会において、脳卒中は多くの人々にとって重大なリスクとなっています。脳卒中は個人健康だけでなく、企業や社会にも大きな影響を及ぼします。
医療費やリハビリ費用といった直接的なコストに加え、休職や労働力の喪失による生産性の低下といった間接的な損失も発生します。一般的に心筋梗塞などの心疾患発症後の復職率は約80%、脳卒中の復職率は約50%といわれており、脳卒中後の復職率が低いことが分ります。
特に働く世代においては、脳卒中による休職や復帰困難が、キャリア生活に深刻な影響を及ぼします。脳卒中は高齢者に多いというイメージがありますが、40歳を過ぎると発症が急増する傾向にあります。
脳卒中を含む脳血管疾患で治療や経過観察のため通院している患者数は、日本国内で推計174万人に上り、そのうち約17%(29.5万人)が働く世代であることが報告されています。
また一度発症すると1年以内の再発率は約5%、累積再発生率は5年で35.3%、10年で51.3%に達すると言われており、再発防止も重要な課題です。
診断別にみると、くも膜下出血、脳出血、脳梗塞の10年再発率はそれぞれ70.0%、55.6%、49.7%で、くも膜下出血の再リスクは特に高くなっています。
最近の研究によると働く世代の脳卒中では、低い身体活動と高血圧は最も重要なリスク因子であり、それぞれの全脳卒中の59.7%、27.1%を占めていたという報告もあります。
この研究において、高血圧、脂質異常症、糖尿病、冠動脈疾患、喫煙、過度の飲酒、低身体活動、肥満の8つのリスクをすべて合わせると、全脳卒中の78.9%を説明できるという事も示されました。
他にも高血圧の人は脳卒中のリスクが約2倍、糖尿病の人は約2〜3倍になるともいわれています。結局長時間労働よりもこういった基礎疾患の方が、脳卒中の危険因子といえそうな気がします。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます