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ごっとさんのブログ

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75歳以上の8割が寝たきりを招く病気

2024-12-09 10:31:28 | 健康・医療
自分の骨が強いかどうかなどなかなかわからない問題です。かなり前ですが行きつけのクリニックに骨密度の簡易測定器が入ったというので、測ってもらおうとしたら看護師さんに女性用ですと断られてしまいました。

一説によると骨の強さを維持しないと、認知症や動脈硬化、心臓疾患を合併するリスクが高まるようです。骨の強度が衰え、脆くなるのが骨粗しょう症です。骨粗しょう症は単に骨折しやすくなるだけでなく、万病に関わる病気で、人生全般にダメージを及ぼします。

たとえば高齢者の骨折は寝たきりや要介護状態を招き、健康寿命を縮める大きな要因になります。厚生労働省の調査によると、65歳以上が要介護となった主な原因は、運動器の障害(転倒骨折、関節疾患)が認知症や脳血管疾患、高齢による衰弱を抜いて最も多く、女性に限れば運動器の障害は全体の約3割を占めています。

背骨の骨折では腰が曲がることがあり、曲がっている箇所周辺の筋肉が緊張して痛みが生じます。脚の付け根を骨折すれば、歩行が困難になり寝たきりや引きこもり状態を招き、その結果筋肉量が減少したり筋力が低下したりするサルコペニアにもつながります。

動脈硬化、高血圧、糖尿病、腎機能障害、慢性肺疾患といった生活習慣病を患っていると、骨のコラーゲンが過剰に老化する骨質劣化型の骨粗しょう症となり、骨折する危険性が高いことも明らかになりました。さらに骨粗しょう症は、認知機能の衰えも助長します。

慈恵医大の研究では、パーキンソン病の患者で骨質マーカーの数値が悪いと、認知機能が悪くなってしまうことが分っています。骨粗しょう症というと、60代以上の女性は気を付けてといわれてきましたが、決して女性だけの病気ではありません。

男女関係なく、50歳以降は性ホルモンが減少します。これが骨密度とコラーゲンの老化に拍車をかけてしまうわけですから、男女ともに問題意識を持つ必要があります。

男性の骨粗しょう症の場合、骨質劣化型の骨粗しょう症になりやすいという事がわかっていて、男性が高齢で骨折すると、女性より死亡率が高いという報告があります。

女性は骨密度が若い人の値の70%を切ったあたりから骨折しやすくなるのに比べ、男性は80%を切るとその危険があります。男性は女性よりも酸化ストレスの影響を受けやすいため、骨質が悪くなりやすいのではないかと考えられています。

ささいなことで骨折してしまった場合には、十分に骨粗しょう症を疑う必要があります。私を含めほとんどの男性が骨粗しょう症を女性の病気と決めつけているのが問題かもしれません。


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