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アルツハイマー型認知症の基本的なメカニズムのまとめ

2023-02-17 10:41:53 | 健康・医療
認知症は65歳以上の5人に1人が発症するといわれており、私の周りでも亡くなった女房の両親や私の母も発症し身近な問題と感じています。

ここではアルツハイマー病の発症メカニズムなどまとめてみました。認知症患者の67%を占めるアルツハイマー型認知症ですが、発症する仕組みについてはまだ明らかにはなっていません。

現時点で有力な原因とされているのが、脳の中にタンパク質のゴミができるという仮説です。原因物質とされるタンパク質には、次の2種類があります。

ひとつは脳の神経細胞の周りに沈着するタンパク質の一種の「アミロイドβ」で、ふたつめが神経細胞内に蓄積して、神経の線維の変化や脳の萎縮を起こす「タウタンパク質」です。40代からたまり始めるとされるアミロイドβは、健康な人の脳にも存在しています。

脳が健康であれば、ごみとして短時間で分解され脳の血管を通じて体外に排出されます。ところが年齢とともに排出する機能が衰え、40代後半から脳ににたまり始めると、色々悪さをするようになります。

脳内に溜まったアミロイドβは、凝集して「アミロイド繊維」と呼ばれる塊となります。茶色いシミのように見えることから「老人班」と呼ばれ、この塊が強い毒性を持ち神経細胞やシナプスを破壊します。

神経細胞が破壊され死滅すると情報の伝達ができなくなり、徐々に脳が委縮し、その結果アルツハイマー型認知症が進行していくと考えられています。タウタンパク質は、通常であれば細胞の骨格の維持に重要な働きをしています。

神経細胞にはさまざまな物質を運ぶ道のようなものがあり、タウタンパク質は線路のレールを支える枕木のような役割を果たしています。しかしリン酸化酵素の働きで過剰にリン酸化されると、糸くずのように固まり、この塊には毒性があり神経細胞を破壊し死滅させます。

これを「神経原繊維変化」といい、認知症の原因のひとつと考えられています。アミロイドβが溜まる要因として、脳が何らかのダメージを受けた際に、その防御反応としてアミロイドβが発生することが分かっています。

ダメージの要因は36個あり、それを大きく3つに分類すると、・炎症 食事、感染、虫歯などさまざまな原因で起こる炎症、・栄養不足 ホルモンやビタミンなど脳に必要な栄養の不足、・毒素 カビや重金属などに含まれる毒素、となっています。

患者の血液や遺伝子、体組成などを詳しく調べ、患者の状態にあった食事や運動、睡眠の指導、サプリメントの処方、解毒治療などを行ったところ、大きな改善が見られたようです。

結局認知症の予防や治療には生活習慣が重要という事になり、普段の生活をする以外には対処が無いように感じられます。現状では高齢になり発症したらあきらめるしかないのかもしれません。


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