厚生労働省の発表によると2022年度の平均寿命は、男性が81.47歳、女性が87.57歳となっており、40年前から9歳程度伸び80代となりました。
私はこの平均寿命は今後それほど伸びていかないと思っています。その理由は私のたわごとですので省略しますが、ひとつには終末医療に対する考え方が変わってきたことがあります。
少し前までは「死」は絶対悪であり、少しでも遅らせることが正しいという風潮がありました。その典型が「胃ろう」などの延命治療です。最近になり単なる延命治療より、穏やかな死を望む傾向が出てきたような気がします。
これが平均寿命に及ぼす影響は小さいのですが、寝たきりで食事もとれない老人が減ることは良いことだと思っています。
さて私は一昨年「75歳、医療からの卒業」という本を出しました。これはこのくらいの歳になれば、色々な臓器が傷んでくるのは自然で、こういったことは現代医療をもってしても治すことはできないので、自然に任せるべきという論旨です。
最近タイトルのように「80歳を過ぎたら健康診断を卒業」という老年医学の専門家の記事を見ました。若干私の考えと異なるところもあるのですが、ここで紹介します。
ここではフィンランドで行われた有名な調査に触れています。生活習慣病を持つ1200人を2つのグループに分け、15年間追跡調査した結果です。
第1のグループは、15年間健康診断を受けず医者も指示をしないという「医療放置群」で、もう一方は健康診断を定期的に受け、医者も指示を出すという「医療介入群」です。
その結果15年間の死亡者数は、放置群46人に対して医療介入群はほぼその5割増しの67人となりました。健康診断や医者の指示は、無意味どころかむしろ死者を増やすという結果が出たのです。
この調査結果は欧米の医療界に衝撃を与え、現在欧米には健康診断を国家的な医療・健康政策として採用している国はありません。毎年同じことを健診で調べ続けている国は、日本と韓国くらいしかないとしています。
健康診断では根拠薄弱な「正常値」を設けたうえ、その数字から逸脱すると「病気」と判定します。そして病気と判定された人は飲まなくてもいい薬を投与され、しなくてもよい手術をされ、健康寿命を縮めているというのがこの専門家の見解です。
検査結果の一覧表の上から下まで異常値が並んでいても80歳まで生きたという事は、それで十分健康だったという事です。その他いろいろ健康診断のデメリットを述べていますが、特に高齢者ではこのデメリットが多く健康診断を受ける必要がないことを強調しています。
私も76歳になり今年の健康診断は受けないつもりでいましたが、自分の身体の状態を知りたいという気持ちもあり、それほど単純に割り切れる問題ではないのかもしれません。
私はこの平均寿命は今後それほど伸びていかないと思っています。その理由は私のたわごとですので省略しますが、ひとつには終末医療に対する考え方が変わってきたことがあります。
少し前までは「死」は絶対悪であり、少しでも遅らせることが正しいという風潮がありました。その典型が「胃ろう」などの延命治療です。最近になり単なる延命治療より、穏やかな死を望む傾向が出てきたような気がします。
これが平均寿命に及ぼす影響は小さいのですが、寝たきりで食事もとれない老人が減ることは良いことだと思っています。
さて私は一昨年「75歳、医療からの卒業」という本を出しました。これはこのくらいの歳になれば、色々な臓器が傷んでくるのは自然で、こういったことは現代医療をもってしても治すことはできないので、自然に任せるべきという論旨です。
最近タイトルのように「80歳を過ぎたら健康診断を卒業」という老年医学の専門家の記事を見ました。若干私の考えと異なるところもあるのですが、ここで紹介します。
ここではフィンランドで行われた有名な調査に触れています。生活習慣病を持つ1200人を2つのグループに分け、15年間追跡調査した結果です。
第1のグループは、15年間健康診断を受けず医者も指示をしないという「医療放置群」で、もう一方は健康診断を定期的に受け、医者も指示を出すという「医療介入群」です。
その結果15年間の死亡者数は、放置群46人に対して医療介入群はほぼその5割増しの67人となりました。健康診断や医者の指示は、無意味どころかむしろ死者を増やすという結果が出たのです。
この調査結果は欧米の医療界に衝撃を与え、現在欧米には健康診断を国家的な医療・健康政策として採用している国はありません。毎年同じことを健診で調べ続けている国は、日本と韓国くらいしかないとしています。
健康診断では根拠薄弱な「正常値」を設けたうえ、その数字から逸脱すると「病気」と判定します。そして病気と判定された人は飲まなくてもいい薬を投与され、しなくてもよい手術をされ、健康寿命を縮めているというのがこの専門家の見解です。
検査結果の一覧表の上から下まで異常値が並んでいても80歳まで生きたという事は、それで十分健康だったという事です。その他いろいろ健康診断のデメリットを述べていますが、特に高齢者ではこのデメリットが多く健康診断を受ける必要がないことを強調しています。
私も76歳になり今年の健康診断は受けないつもりでいましたが、自分の身体の状態を知りたいという気持ちもあり、それほど単純に割り切れる問題ではないのかもしれません。
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