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「白内障」はどの程度症状が進んだら手術を受けるべきか

2023-06-08 10:32:12 | 健康・医療
歳をとってくると身体のあちこちが傷んできて色々な症状が出るのは自然ですが、これは臓器の耐久性の問題であり現在の医療をもってしても治らないものと思っています。

それでも眼の水晶体が濁って来る「白内障」は手術によって回復する数少ない病気といえます。白内障の発症は、日本では50歳代で37〜54%、60歳代で66〜83%、70歳代で84~97%、80歳以上ではほぼ100%が発症するというデータもあるようです。

これを見ると現在76歳の私が発症していないのは珍しい事なのかもしれません。白内障は眼の中のレンズの役割をしている水晶体が白く濁り、視力の低下を招く疾患です。霧のように白くかすんだり、光がまぶしく感じたりするとされています。

友人で白内障の手術した後、世界が変わったと喜んでいましたので、手術の効果は高いようです。白内障の原因は加齢が最も大きいとされていますが、打撲などの外傷、糖尿病網膜症などの眼疾患の合併症、アトピー性皮膚炎などの全身疾患合併症が原因になることもあるようです。

手術が必要になる場合は、症状が進行して視力の低下が著しくなり、日常生活に支障をきたすようになった場合とされています。

また視力低下以外にも、白内障になると目の前がかすんだりまぶしさを感じやすくなったりすることがあり、特に車を運転する場合は早めに手術を受ける必要があります。放置すると視力が低下するほか、緑内障を発症するリスクも高まります。

そのほか転倒による骨折のリスクが高まったり、見えづらさから身体活動性が低下して高血圧や動脈硬化、高脂血症、肥満などを招くリスクもあるとされています。

中程度までの白内障であれば、それほど手術の難易度は高くなく一般的な術式で対応できます。それを超えると難易度が上がり、術後のリスクも上がります。白内障の手術は近年術式が著しく変化しており、安全性が高く日帰りでも手術を受けられるようになりました。

根治するには手術が唯一の手段ですから、早期発見と早期治療が必要なようです。具体的な手術は、水晶体の濁りを取り除き人工レンズに差し替える手術となります。濁りを取る手術を「超音波白内障手術」、人工レンズを入れる手術を「眼内レンズ挿入術」と呼んでいます。

眼内レンズには保険が適用になるレンズと自由診療レンズがあり、それぞれ焦点の合う距離や見え方が異なります。日帰りで手術を行う場合、健康保険が適用になるレンズだと片目で約5万円となるようです。

このように白内障の手術は比較的安全に、高額療養費制度を使えばかなり安価にできるようですので、眼に違和感を感じた場合など早めに眼科を受診し手術の可能性を見るのが良いようです。


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