「病は気から」ということわざがありますが、気合と根性で病気を吹き飛ばせという意味合いと解釈していますが、私はこれは好きな言葉のひとつです。
気分が落ち込んでいると「ノセボ効果」で病気の症状が出たり、逆に明るくしていれば少々の病気は「プラセボ効果で」良くなると感じています。
現代では病気にならないためには「気」すなわちストレスの対処法や心のケアが大切であるという意味で受け止めているようです。ストレスは身体を物理的に傷つけ、病気を引き起こすことが知られ経験則的な証拠もあがっているようです。
こういった現象としてはよく知られているものの、ストレスが病気を引き起こす分子メカニズムはあまり分かっていませんでした。その中にストレスとホルモン説がありますが、ストレスがかかると副腎という臓器からホルモンが分泌されます。
これが血液に乗って全身を流れ、細胞にメッセージを送ることで血圧や血糖、免疫機能などが調整されます。こういったストレスから身体を守る機能が、長期的にストレスが続くとこれが乱れてしまうというものです。
北海道大学の研究チームが、指定難病である「多発性硬化症」の研究をする過程で、神経と免疫系が相互に制御しあっている新しい仕組みを発見しました。そこからストレスが病気を引き起こす新しいメカニズムが浮かび上がってきたようです。
多発性硬化症は、脳と脊髄の神経細胞の「髄鞘」が障害されて、視力や運動神経や認知機能などさまざまなところに症状は現れる難病です。髄鞘は絶縁体のカバーのようなもので、神経細胞を覆って情報伝達の効率を高めています。
また自己にも反応する免疫細胞が原因で引き起こされる疾患群が「自己免疫疾患」で、多発性硬化症もそのひとつです。研究チームは自己の細胞を攻撃する免疫細胞をマウスの静脈に注射することで、多発性硬化症のモデルマウスを作製しました。
しかしこれは意外な結果であり、本来免疫細胞は血液脳関門を通過することができないはずなのです。そこでマウスのどこから脳に入るかの入り口を探したところ、背骨の下側の第5腰椎にこの自己反応性免疫細胞が集まっていることが分かりました。
この研究の具体的な詳細は省略しますが、この入り口の形成現象を「ゲートウエイ反射」と名付けました。その後このゲートウエイ反射は、健康に影響を与える程度の弱いストレスを与え続けることによって引き起こされることが明らかになったのです。
これによって本来脳には入らないはずの細胞や物質が、ストレスによってできた入り口から入ってしまうことが病気発症の原因といえるということになります。
これがストレスによって生じる色々な症状のすべてに当てはまるわけではないようですが、なかなか面白い発見といえるのかもしれません。
気分が落ち込んでいると「ノセボ効果」で病気の症状が出たり、逆に明るくしていれば少々の病気は「プラセボ効果で」良くなると感じています。
現代では病気にならないためには「気」すなわちストレスの対処法や心のケアが大切であるという意味で受け止めているようです。ストレスは身体を物理的に傷つけ、病気を引き起こすことが知られ経験則的な証拠もあがっているようです。
こういった現象としてはよく知られているものの、ストレスが病気を引き起こす分子メカニズムはあまり分かっていませんでした。その中にストレスとホルモン説がありますが、ストレスがかかると副腎という臓器からホルモンが分泌されます。
これが血液に乗って全身を流れ、細胞にメッセージを送ることで血圧や血糖、免疫機能などが調整されます。こういったストレスから身体を守る機能が、長期的にストレスが続くとこれが乱れてしまうというものです。
北海道大学の研究チームが、指定難病である「多発性硬化症」の研究をする過程で、神経と免疫系が相互に制御しあっている新しい仕組みを発見しました。そこからストレスが病気を引き起こす新しいメカニズムが浮かび上がってきたようです。
多発性硬化症は、脳と脊髄の神経細胞の「髄鞘」が障害されて、視力や運動神経や認知機能などさまざまなところに症状は現れる難病です。髄鞘は絶縁体のカバーのようなもので、神経細胞を覆って情報伝達の効率を高めています。
また自己にも反応する免疫細胞が原因で引き起こされる疾患群が「自己免疫疾患」で、多発性硬化症もそのひとつです。研究チームは自己の細胞を攻撃する免疫細胞をマウスの静脈に注射することで、多発性硬化症のモデルマウスを作製しました。
しかしこれは意外な結果であり、本来免疫細胞は血液脳関門を通過することができないはずなのです。そこでマウスのどこから脳に入るかの入り口を探したところ、背骨の下側の第5腰椎にこの自己反応性免疫細胞が集まっていることが分かりました。
この研究の具体的な詳細は省略しますが、この入り口の形成現象を「ゲートウエイ反射」と名付けました。その後このゲートウエイ反射は、健康に影響を与える程度の弱いストレスを与え続けることによって引き起こされることが明らかになったのです。
これによって本来脳には入らないはずの細胞や物質が、ストレスによってできた入り口から入ってしまうことが病気発症の原因といえるということになります。
これがストレスによって生じる色々な症状のすべてに当てはまるわけではないようですが、なかなか面白い発見といえるのかもしれません。
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