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コロナ感染症をテーマの討論番組を見ました

2021-05-13 10:23:51 | 時事
先日録画しておいたテレビの討論番組を見ましたが、今回はコロナ感染症がテーマとなっていました。

最初が日本は海外諸国と比べて人口当たりの病床数がかなり多く、感染者数も海外に比べて非常に少ないのになぜ医療のひっ迫が起きてしまうのかという問題でした。

いろいろデータも出ていたのですが、ただ見ていただけですので数値は間違っているかもしれません。日本には約155万の病院があるのにもかかわらず、コロナ対応をしているのはわずか3万5千病院だけとなっていました。

つまり病院の内のほんの少ししかコロナ患者を受け入れることができないため、1000人程度の重症患者で医療崩壊となってしまうのです。

ここでパネリストの一人の順天堂大学病院の話が出ましたが、ここはいち早くコロナ拠点病院として、300床以上のベットを昨年4月の時点で準備したようです。ところが1回目の緊急事態宣言で東京の患者数は減少し、このコロナ病床は空いたままになってしまったのです。

この間順天堂病院はなんと100億円の赤字が出てしまったそうです。現在は患者数も増え、政府からの助成金などにより補填されたようですが、その補助金が出るのが遅く、通常の病院であれば倒産の危機となってしまいます。

こういった政府の対策がコロナ問題が起きてから1年経過してやっと動き出すという体質が問題なのかもしれません。これではほとんどの民間病院が、リスクを冒してコロナ患者を受け入れるようにはならない原因のようです。

次が日本はなぜワクチン接種が欧米に比べ3か月も遅れてしまったのかという問題です。これにはそれなりの経緯もあるのですが、まず昨年治療薬のレムデシビルが特例承認で国内の臨床試験などなく承認されました。

これに対し医師会や専門家から批判が相次ぎ、その後アビガンなどは承認されていません。そこにワクチンの話が持ち上がりました。ワクチンは健康な人に接種すものであるため、国内での臨床試験無しで承認できないという流れになってしまったようです。

結局150例ほどの臨床試験をしましたが、このほとんど意味のない試験のため3か月も時間がかかってしまいました。これにはやはり医師会と厚生労働省の、過去の事例を踏襲するという悪い癖が出てしまったようです。

また専門家の中には、コロナを完全に撲滅するゼロコロナと、うまく折り合い付けて対策をするウイズコロナという考え方があります。本来この2つの意見を聞くべきですが、政府の分科会はゼロコロナのメンバーしかいないというのも問題としています。

この討論番組では日本医師会と厚生労働省が、既得権益を守ろうとしているのが問題の元凶としていました。それほど単純ではないような気がしますが、最後の砦となるワクチン接種は順調に進むことを祈っています。


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