ごっとさんのブログ

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食用動物が今では有害生物に

2017-03-11 10:50:07 | 自然
昔食料用として持ち込まれた生物が、今では食べる人もなく農業などの有害生物になっているという記事を見ました。

いつ頃が食糧難の時代だった分かりませんが、現在からは考えられないような時代が確かにあったようです。一つがアフリカマイマイという巨大カタツムリで、沖縄近辺に自生しているようです。

私も沖縄に行ったとき、確か石垣島だった気がしますが、このカタツムリを見たことがあります。最大20センチぐらいになるようですが、10センチぐらいの物でした。普通の平らなものではなく尖ったような殻を持ったカタツムリで、このくらいの物でもやや気持ち悪く、とても食べる気にはなりませんでした。また海辺にはこの大きな殻を持ったヤドカリがいて、どうも殻が大きいとヤドカリ自身も大きくなるようです。

これだけ大きなカタツムリですので、野外で増えた場合には農作物を食い荒らす害虫となり、農林水産省の有害動物指定を受けるようになりました。非常に繁殖して増えてしまったカタツムリが、小笠原ではかなり減少したようです。

これは荷物などに付着して運び込まれた外国産の肉食プラナリア(名前は省略します)が、カタツムリの天敵として好んで食べてしまったようです。普通のプラナリアもやや気持ち悪いのですが、これが大きくて肉食というとあまり見たくありません。

なおプラナリアは切り離しても、頭とシッポが生えてきて再生するので有名な動物です。これによって巨大カタツムリは減少したのですが、小笠原の他のカタツムリも食べてしまい、絶滅してしまった種もあり、今度はこのプラナリア対策が出てきているようです。

もう一つが長い名前の付いた巨大タニシです。原産は南米のようですが、日本には1981年に台湾から導入されました。これは最大で殻が8センチぐらいになるそうですが、私は見たことがありません。この後各地で養殖が盛んになってようですが、日本では淡水巻貝を食べる文化が定着せず、失敗した養殖業者が野外に廃棄し、日本中に分布するようになったようです。

この巨大タニシは雑食性で植物・動物を問わず食べるようですが、水田で繁殖するとイネの大害虫となりました。そこでこれも有害動物に指定され、駆除の対象となったようです。現在はこれの体色変異個体がペットとして飼われているようで、実際に綺麗な色の物が輸入されています。

こういったカタツムリやタニシには寄生虫の問題もあり、自然の中の物を捕まえて食べるのは危険といわれています。現在は飽食の時代と言われていますので、食用の動物を海外から入れることは無いと思いますが、やはり外来生物というのはいろいろ問題を起こすようです。

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