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仏教のユダヤ教・キリスト教・イスラム教との決定的な違い

2024-10-06 10:37:06 | その他
私は若いころから宗教には全く関心がなく、家でもいわゆる葬式仏教として近くの寺の檀家になってい程度です。

したがって世界で今注目されているユダヤ教やイスラム教の狂信的な活動などまったく理解できません。日本でも少し前注目を集めた統一教会や創価学会の信者の話しなど私の理解できる範囲を超えているようです。

そこで少し宗教の話を調べてみました。まず出てきたのが、約2500年前にインドに生まれた仏教が、アジアに生まれた他の無数の宗教は異なり現在の世界に広がっているのはなぜかという問題です。

これはさまざまな言語に翻訳されてきたという事こそが、世界宗教としての仏教の大きな特徴のようです。一方一神教であるキリスト教やイスラム教、ユダヤ教は必ずしもそうではありませんでした。言語の問題は経典と切り離すことはできません。

コーランはその原語であるアラビヤ語でしか学習されないし、ヘブライ語のモーゼ五書だけが今日でも書写されるという事は有名なようです。また今から数十年前までは、カトリックでは聖書はラテン語で読まれていたようです。

仏教と同じくインドに生まれヒンヅー教でも、神々と人間の完全な言語として、サンスクリット語が尊重されてきました。ところが仏教は、開祖がその教えをある特定な言語に限定してはならないと規定した最初であり、ブッダは各々の民族の言葉で教えを伝承することを推奨しました。

また仏教はアジアの宗教と思いがちだが、それも結果から見たも思い込みらしいです。ヨーロッパの諸言語は、中国語、日本語、チベット語よりもインドの諸言語に近い関係にあり、仏教概念の翻訳はそれ以上に難しくはないようです。

つまりサンスクリット語と同じインド・ヨーロッパ語族に属するヨーロッパ語の方が、中国語よりも翻訳しやすかったはずとしています。こうして仏教は、中国語やチベット語、東南アジア諸国の言語をはじめ、モンゴル語、トカラ語などさまざまな言語に翻訳されました。

そしてその言語文化や文学・思想の源泉にもなりました。その結果仏教は、多様な文化に対する並外れた適応能力によって、特異な豊かさを呈していると言えるとしています。

この巨大な翻訳活動から生まれた多様性こそが、世界宗教としての仏教の深さであり、キリスト教やユダヤ教とは大きく異なる強みと言えるようです。

結局仏教には強みなどがあるようですが、日本はもちろん世界的に見ても仏教が表立って出てくるような現象は見たことがありません。この辺りは仏教のまた違った側面なのかもしれません。


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