前回小保方さんの手記で、アメリカに留学中B教授の指導の下でスフィア細胞を分離し、それが万能細胞であることを検証したというところまで書きました。
この後この研究成果をPro.NASという雑誌に投稿することが決まり、残りの留学期間はこのための準備や実験に追われました。この雑誌もかなり権威ある雑誌ですが、どうも小保方さんだけではなく大学の研究者は、論文投稿に非常に強いこだわりがあるようです。
私はずっと企業研究でしたので、会社の利益につながる研究をすれば十分だったのですが、大学などでは一流の学術誌に投稿して初めて研究が認められるわけです。ですから投稿して掲載されるためには、かなりの時間と労力をかけるようです。
さて小保方さんは帰国し、女子医科大に戻りアメリカでの成果の続きを行っていました。この論文投稿を巡っていろいろあり、何回かアメリカに出かけたようですが、結局このPro.NASからは拒絶されてしまい、他の雑誌に投稿するとしても、万能性を示す最後の実験であるキメラマウスの作成が条件となりそうでした。
しかしB教授のところでも日本の女子医大でもこの技術がなく、当時キメラマウス作製では日本の第一人者である、理研発生再生医学研究センター(CDB)のW先生にお願いすることになり、実際の実験が始まったわけです。
そこで小保方さんは東京と神戸を往復するようになり、W先生のキメラマウス作製実験の見学などもしたようです。これにはW先生もかなり苦労されたようですが、結論としてはスフィア細胞のキメラマウスが作成できました。これによってスフィア細胞は完全な万能幹細胞であることが証明できたわけです。
さてここまででこの一連の研究の中に、ES細胞が混入する可能性はあったのでしょうか。この問題は後回しにしてもう少し続けます。
この時期小保方さんはまだ大学院生であり、このスフィア細胞の効率よい分離方法をいろいろ研究し、その結果を女子医大にはもちろんハーバードにも報告していました。その結果両方の先生から、このスフィア細胞は、組織の中にもともとあったものではなく、分離培養する過程で作り出されたものではないかという結論でした。
この後小保方さんは早稲田大で博士号を取得後、ハーバードのポスドクになり、実際は理研CDBのW研究室で実験をするという生活となりました。ここでスフィア細胞が組織中に存在しているのではないという証明実験や、さらに効率の良い作製法を行っていました。この時までは、スフィア細胞は、増殖性がないという観察結果でしたが、W先生の技術によって増殖するスフィア細胞株が樹立されました。
なおこのあたりで特許出願の準備がW先生51%、小保方さん39%で始まったようです。
この後この研究成果をPro.NASという雑誌に投稿することが決まり、残りの留学期間はこのための準備や実験に追われました。この雑誌もかなり権威ある雑誌ですが、どうも小保方さんだけではなく大学の研究者は、論文投稿に非常に強いこだわりがあるようです。
私はずっと企業研究でしたので、会社の利益につながる研究をすれば十分だったのですが、大学などでは一流の学術誌に投稿して初めて研究が認められるわけです。ですから投稿して掲載されるためには、かなりの時間と労力をかけるようです。
さて小保方さんは帰国し、女子医科大に戻りアメリカでの成果の続きを行っていました。この論文投稿を巡っていろいろあり、何回かアメリカに出かけたようですが、結局このPro.NASからは拒絶されてしまい、他の雑誌に投稿するとしても、万能性を示す最後の実験であるキメラマウスの作成が条件となりそうでした。
しかしB教授のところでも日本の女子医大でもこの技術がなく、当時キメラマウス作製では日本の第一人者である、理研発生再生医学研究センター(CDB)のW先生にお願いすることになり、実際の実験が始まったわけです。
そこで小保方さんは東京と神戸を往復するようになり、W先生のキメラマウス作製実験の見学などもしたようです。これにはW先生もかなり苦労されたようですが、結論としてはスフィア細胞のキメラマウスが作成できました。これによってスフィア細胞は完全な万能幹細胞であることが証明できたわけです。
さてここまででこの一連の研究の中に、ES細胞が混入する可能性はあったのでしょうか。この問題は後回しにしてもう少し続けます。
この時期小保方さんはまだ大学院生であり、このスフィア細胞の効率よい分離方法をいろいろ研究し、その結果を女子医大にはもちろんハーバードにも報告していました。その結果両方の先生から、このスフィア細胞は、組織の中にもともとあったものではなく、分離培養する過程で作り出されたものではないかという結論でした。
この後小保方さんは早稲田大で博士号を取得後、ハーバードのポスドクになり、実際は理研CDBのW研究室で実験をするという生活となりました。ここでスフィア細胞が組織中に存在しているのではないという証明実験や、さらに効率の良い作製法を行っていました。この時までは、スフィア細胞は、増殖性がないという観察結果でしたが、W先生の技術によって増殖するスフィア細胞株が樹立されました。
なおこのあたりで特許出願の準備がW先生51%、小保方さん39%で始まったようです。
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