ごっとさんのブログ

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幽体離脱のような感覚を生じさせた研究

2024-01-23 10:36:05 | 
私は幽霊や霊魂といったものを全く信じていないのですが、いわゆるオカルトは好きでそういった類の文章などよく読んでいます。

信じていないのは私自身にそういった経験がないという事や、科学的でないという事かもしれません。

最近「幽体離脱」と同様な感覚になるという事を実証した、海外の研究が紹介されていました。これは脳の「下頭頂小葉」という部位(大脳皮質の側頭葉と前頂葉の境界領域に位置)に電気を流すと、この現象のような感覚が生じたとする研究です。

幽体離脱は、身体から魂が抜けだし自由に飛び回り、寝ている自分を見たり、場合によっては遠くまで出かけたりという現象を指します。スイスのジュネーブ大学病院の研究者が、てんかん治療のために入院した43歳の女性の脳を調べる機会を得ました。

この女性は11年間てんかんの発作に苦しんでいました。そこで頭を開き脳の表面に多点の電極シートを貼り付けて、てんかんの発作を引き起こしている場所を探す検査入院をすることになったのです。

発作部位は側頭葉の前の方に見つかったので、そこに電極シートを貼り付けられ、脳の活動をモニタリングする検査が行われました。その検査の合間に医師から許可をもらい、発作部位からだいぶ離れた下頭頂小葉のあたりを電気刺激すると、どんな感覚が生じるかを調べました。

はじめに2ミリアンペアの電気を流してみると、患者はベッドの中に沈み込む感覚や、高いところから落ちる感覚が生じると言います。そこで電気を流す量を3.5ミリアンペアまで増やしてみました。

今度は「天井近くの高いところから、自分がベッドに横たわっているのを見ている。だけど脚と胴体しか見えない」というのです。驚くべきことに、自分の身体から自分が抜け出す幽体離脱のような感覚が生じたのです。

次に実際に自分の足を見ている状態で、4ミリアンペアの電流を流してみました。すると自分の腕や足が短くなっていく感覚を覚えると言います。下頭頂小葉の神経活動が乱されたことで、幽体離脱や体の大きさの変容が起きたのです。

こうした研究からこの領域が、身体像の構築と深くかかわっていることが明らかになりました。しかしこうした研究が幽体離脱といわれる現象を解明したとは言えないような気がします。

たぶん幽体離脱というのは下頭頂小葉の刺激によって起きるのかもしれませんが、聞いた話でははるかにすごいものです。やはりオカルトは不思議な現象として捉えるべきことのような気がします。


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