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国内死亡者数は何と激減

2020-10-29 10:26:39 | 時事
厚生労働省の「人口動態統計月報」では意外な数値が並び、医療関係者を驚かせています。

9月に公開された今年1月から4月までの国内死亡者数を昨年同時期と比べると、今年の方が1万200人以上も少ないことが分かりました。

死因の中で最も減少しているのは呼吸器系の疾患で、6708人も減少しています。その背景には、新型コロナ感染対策として多くの人が「手洗い、マスク、うがい」を徹底するようになり、インフルエンザや風邪などにかからなかったことがあるとされます。

注目すべきは、循環器系疾患の死者が昨年に比べて5629人も減少した点です。ただし大きく減少しているのは65歳以上の高齢者であり、65歳未満の世代では昨年と大きな変化はありません。

循環器疾患の中でも、65歳以上では心筋梗塞1423人、心不全1407人、脳卒中1691人も減少しました。この理由の1つとして、新型コロナの流行拡大によって「新しい生活様式」が始まり、不要不急の症状でも病院に通っていた高齢者が、外出を控えたことが考えられます。

この点に関し、80代の女性の意見が出ていましたが要約すると「少し具合が悪いとすぐ近所の内科に行っていたし、腰痛があるのでバスに乗って整形外科に通っていました。娘からコロナがあるので病院に行かない方が良いといわれ、ほとんど病院に行かなくなりました。それでも体調に問題ないし、元気に過ごしています」というものです。

本来病院は病気を治療する場所であり、体調に不安がある場合はきちんと受診し適切な治療受ける必要があります。そのため新型コロナの流行が広がり始めた初期は、病院に行けずに体調を崩し亡くなる人が急増すると懸念されていました。

今回の死亡者数減少は、病院が「リスク」になるケースもあることを示しています。以前から明らかに医療によって体調不良を起こすことがあることは知られていました。

「医原性疾患(医原病)と呼ばれ、例えば採血時に刺した針が神経を傷つけて痛みやしびれを残してしまったり、CT検査などで使う造影剤でアレルギーによるショックを起こすことがあります。

この記事では他にアメリカでの「医療過誤」の死者数などを紹介し、病院に行くことが問題であるという論調でした。私も特に高齢者が本当に必要があるかわからい状況で、病院に行くことは問題であるということをこのブログでも書いています。

それでも病院に行かなくなることで、死亡者数が減少するという論調には賛成できません。

今回はコロナのため、外出をひかえその結果病院にもいかなくなったのは確かです。ただこのことと死者数の減少に相関関係があるのかは、詳しい検証が必要だと思っています。


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