地方の所有地の売却あれこれ

私は自宅から車で5，6時間かかる地方に土地を持っています。といっても私が買ったわけではなく、義理の父がバブル全盛だったころ購入したものを、亡くなった後私が相続したものです。どうもバブルの時期は、こういった別荘地のようなものに投資するのがはやっていたようです。もう十数年前にどんな土地なのか見にいったこともありましたが、比較的広い道は整備されているものの、雑木林のようなところを区切ってあるといった感じの土地でした。しかも100坪ほどで、別荘にするには狭いし、とても普通の宅地にもなりそうもないといった印象でした。ですから特に何もせずにほっておいたのですが、ここ数年この土地を売らないかという話がかなり来るようになってきました。

ところがこういった話は怪しいものが多く、明らかに詐欺のようなものから、少しはまじめそうなものまでさまざまでした。明らかに詐欺的な話は、2年ほど前で会って話をしたいということでしたが、まだ忙しい時なので勤務先に来てもらい、業者との打ち合わせに使う場所で会いました。その説明によると、買いたい人がいてその人の絶対に買うという誓約書を見せてくれました（住所は隠してありました）。しかもその価格が相場の2倍くらいの高額になっていました。ところが売る前に雑木林のような土地を整備する必要があり、そのために数十万かかるということです。そこでその分売値を下げるから、買った人に任せてはというと、売り手が整地する規則だということです。ではその支払いは、売買代金の中から支払うというのも、それは駄目と拒否されました。そのほかいろいろ話しましたが、結局物別れに終わりました。これが詐欺であったという証拠はないのですが、極めて怪しい話でした。

そのほかも詐欺ではないのでしょうが、微妙な話がかなり多いのです。例えば隣の土地を測量するので許可がほしいから始まり、数十万かかるが私の土地も測量すれば、必ず売れるようにするとか、売る前には土地の確認調査が必要で、やはり30万程度かかる、売るためには広告宣伝準備費用として何十万必要といった話ばかりでした。
昨日も大阪の不動産屋という若い人と会いましたが、ここは販売の仲介をするという少しはよさそうな話でした。わざわざ自宅まで来るというので、近所のファミレスで話を聞きましたが、やはり顧客に説明するための調査費用が30万以上かかるとのことでした。実際に契約しても売れるまでに2，3年かかるとか、少しは信用できそうでしたが、もしかしたら同じような怪しさかもしれません。検討して回答するということで別れましたが、こんな土地が売れるとは思えませんので、これだけ投資する意味はなく断ることになりそうです。