浜崎ヒカル交通館ブログ

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さようなら「あかつき・なは」「銀河」

2008年03月14日 22時02分25秒 | 公共交通
本日14日は、長い間ブルートレインの愛称で親しまれた、寝台特急「あかつき」「なは」と、寝台急行「銀河」が最終運転となる。
「あかつき」と「なは」は、長年、関西と九州を結ぶ寝台特急として親しまれ、行楽や帰省、ビジネスなどでの移動手段として、重宝がられていた。
「あかつき」は、新幹線が九州に延びる前の一時期は、7往復運行されていたこともあったが、旅客が新幹線へ移行するにつれて、本数は減少した。それでも、しばらくの間は、複数本数の運転があり、九州内の折尾~原田の区間が筑豊本線経由の列車も存在した。
しかし、国鉄末期には廃止になり、1往復体制となった。
JR化後は、京都へ延長運転になったり、高速バスと対向するための座席車や個室寝台車の連結などの動きもあったが、新幹線のスピードアップや高速バスの台頭により、利用客減少が続き、佐世保方面行き(京都~肥前山口は、長崎方面行きと併結)の廃止や、南宮崎方面直通の「彗星」との併結などの動きがあった。
「彗星」廃止後は、「なは」と併結となり現在まで至ったが、それも今晩限りとなる。
わたしは、「あかつき」は、結局一度も乗ることがなかったが、「なは」のほうは、2回乗車経験がある。
どちらも上り列車で、単独運転していた頃である。
1度目は、久留米から岡山まで、普通座席車(レガートシート)へ乗車した。それも、高速バスとの対抗手段として誕生したもので、寝台料金が不要のため、比較的安く移動ができた。
2度目は、西鹿児島(現在は鹿児島中央へ改称)から岡山までで、B個室寝台ソロへ乗車した。寝台料金は、開放式のB寝台車と同額ながら、カギのかかる個室が利用できるため、防犯面で安心度が高く、乗り得感が高かった。
それらの列車の廃止により、関西と九州を結ぶブルートレインは全廃となる。
このブログを書いているときは、それぞれ九州、関西を目指して、走行中であろう。
寝台急行「銀河」は、東京と大阪を結ぶ寝台列車で、特急ではなく急行だが、車両は、特急用に造られた車両で運行されている。JR唯一の全車両寝台車の急行列車であり、最終新幹線よりも遅く、始発駅を出発し、翌朝の始発の新幹線よりも早く終点に着くので、運行時間帯が良く、ビジネスや行楽などに利用されてきた。他の夜行列車の利用が低迷する中、比較的高い人気を誇っていたが、残念ながら、今夜限りで廃止されることになった。
わたしは、残念ながら、一度も利用することがなかった。
今月のダイヤ改正は、わたしにとって、寂しい改正内容である。
このまま、夜行列車は、全廃へ向かって姿を消していく運命なのだろうか?
同時に、旅行者の鉄道離れも加速させそうな気がしてならないのは、わたしだけではないだろう。
「あかつき」「なは」「銀河」は、惜しまれながら姿を消そうとしているが、それらの列車には、心から労いの意を申し上げたいと思う。
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