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ヘンリー・フォンダ 思い出の映画

2015年08月12日 | 日記
                        
 今日8月12日は、1982年に亡くなったヘンリー・フォンダの33回目の忌日です。
子供の頃から映画が好きで、アメリカの大掛かりな歴史ものから、ヨーロッパの艶っぽい恋愛ものまで
ジャンルを問わず手当たり次第に観た記憶があります。叔父が映写技師をしていた映画館は、いつも
フリーパスでした。年月が過ぎ映画少女が映画オバサンに変じてからは、専らTVやDVDで佳作&駄作
ゴチャマゼで楽しんでいましたが流石に鑑賞眼が養われて、最近では結構ウルサイ評論家はだしです。
 そんなKimitsukuの、最も好きな俳優の一人がヘンリー・フォンダでした。製作年の古い方から並べると
1940年『怒りの葡萄』、これは後年TVで観ました。ピューリッツァ賞を受賞した、ジョン・スタインベックの
原作を映画化したもので、1930年代アメリカの社会状況を描いた骨太の人間ドラマでした。
 ヘンリー・フォンダ35歳の映画人魂が垣間見える熱演で、深い感動を覚えました。
                     
 オー・マイ・ダーリン・クレメンタインで知られる、1946年の映画『荒野の決闘』です。 
ジョン・フォード監督による西部劇映画の古典的な作品で、詩情溢れる傑作として高く評価されました。
保安官ワイアット・アープを演じたフォンダが大変かっこ良く、なんて長い脚なの~と驚きました。
勿論ドラマとしても、男の友情と仄かな恋物語を描いて如何にも正統なアメリカ西部劇でしたねぇ。
                    
 1955年『ミスター・ロバーツ』も印象に残る映画でした。太平洋戦争中、アメリカ海軍オンボロ輸送艦の
副艦長ミスター・ロバーツと部下たちを人間味豊かに描いた話題作でした。その後のヘンリー・フォンダを
冷静で誠実なキャラクター役者に決定づけた作品だったと思います。
                     
 代表作、1957年『十二人の怒れる男』あの陪審員8番を演じるのは、フォンダ以外に考えられない程
適役でした。緊迫した密室での陪審員による討議を通して見えてくる人々の人間性、「ドラマは脚本
豪華なセットも派手なアクションも無く、ただ淡々と描かれる陪審員たちの人間模様。素晴らしい作品です。
                   
 フォンダ76歳の遺作、1981年『黄昏』人生の黄昏を迎えた老夫婦とその娘の確執と和解をテーマに
人生と人間への深い洞察と愛情を描いた作品で、老いた夫婦を演じたヘンリー・フォンダとキャサリン・
ヘップバーンがアカデミー主演賞に輝きました。この作品を最後にフォンダの映画人生は終わりましたが、
今なお多くの人に感銘を与え続ける映画作品に感謝の拍手を贈ります。

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