12月議会が1日からはじまります。
そのなかで、唐津市独自の「保育型児童館」を廃止して、「保育園の分園」としてスタートさせる議案が提案されています。
「保育型児童館」は、農村部の保育をになってきましたが、児童減少で現在7園となっています。
10人以下になったら「閉館」とする方針で、すでに何園かは「休館」となっています。
現在も10人を切っている児童館もあり、それでも地元では「存続」を求める声が根強くあります。
そこで持ち出されたのが「分園方式」です。
保育園の保育方針は「本園も分園も一体的な保育」を求めています。
しかし、地元では「入園式・卒園式・運動会・遠足」などは、これまでのように「地元で」という考えです。
それでは、「一体的な保育」は実現しません。
給食の問題もあります。
分園では給食を調理しませんから本園から運びます。
外部から運んだ給食の安全性に疑問を持つ関係者もいます。
これらの問題を保護者、保育園関係者が十分な議論する必要があります。
9月議会での説明では、「3年かけて逐次進める」というものでした。
それは、試行的に実施することで混乱や危険を回避する面があったはずです。
なぜ7園を同時にするのでしょうか。
分園をお打診された民間保育園はほとんど断ったそうです。
仕方なく、社会福祉協議会の運営している保育園が2園分担する園もあります。
民間保育園が、なぜ断ったかの理由も聞く必要があります。
そこに分園の難しさがあります。
佐賀県内では、分園を実施している保育園はありません。
実施しない理由も検証しなくてはなりません。
政府が分園方式を持ち出したのは、「待機児童解消」のためです。
ですから、都会がほとんどです。農村での保育の難しさを実感します。
みなさんからのご意見をお待ちしています。
季節外れのヒマワリを近所の方が持ってきてくれました。
秋が深まる近所の庭の様子です。