福島第1原発事故後、初めてとなる玄海原発の事故を想定した原子力防災訓練を昨日実施されました。
福島の事故を受け、従来の防災対策重点地域(EPZ)に基づく玄海原発から半径10キロ圏の訓練対象地域を30キロ圏に拡大したものす。
20キロ圏内の住民を30キロ圏外に避難したり、市役所機能を小城市へ移転。
オフサイトセンターを県庁に移転させたり、玄海原発で電源喪失に対応した訓練をするなど、国や九電から連絡が速やかに入るかを確認する緊急時通報訓練に全20市町が参加しました。
これまでになく広域で大規模な内容に拡充したものです。
今回の訓練に、はじめて伊万里市や長崎県も参加しました。
私は、呼子町の擁護老人ホーム「延寿荘」にでかけました。
施設入所者約60人をすべて避難させるため、2台のマイクロバス。自衛隊の車。救急車が用意されました。
訓練の様子を、古川知事、坂井市長らも視察していました。
薩摩川内市や松江市など原発の所在する自治体からも職員がビデオやカメラに様子を納めていました。
肥前町切木地区は、住民約100人が切木高齢者センターに集まり、そのうち30人が大型バスでで厳木小学校(30㌔圏外)へ避難しました。
残った、70人は、切木集会場で住民に防災計画の概要を10分ほど説明がありました。
住民からは、「避難場所が白石公民館になっているが、地図をつけた方が分かりやすいのでは」と意見が出されました。
私にも「自家用車での避難では交通渋滞になるのでは」「九電がここに来て説明すべきでは」「事故が起きたらひとたまりもない原発は恐ろしい」と話しかけてこられる方が何人もおられました。
避難場所である厳木小学校では、肥前、浜玉、鎮西、相知、北波多地区住民避難者へ九州大学名誉教授 東アジア環境研究機構 特任教授 工藤和彦氏が約1時間原発災害と放射能について説明がありました。
福島原発事故の教訓からこれまでの訓練をより充実したものになるのではないかと少しは期待していました。
避難経路でも3カ所を設定したことは一歩先進ですが、風向きを考慮した避難経路、避難場所などを複数用意すべきではなかったのか思い視察しました。
今日は、舞鶴市と小浜市に「原子力安全協定」などについて議会特別委員会で1泊2日で視察に行ってきます。