九電は31日、復水器の異常で10月4日に自動停止した玄海原発4号機を、地元の同意なしに11月上旬にも再起動する方針を決めたそうです。
経産省原子力安全・保安院が同日、九電による原因調査と再発防止策を妥当と判断したのを受け、佐賀県と玄海町に「再稼働は事業者(九電)の判断で行う」との意向を伝えたものです。
九電は、自動停止した原因が単なる「人為的ミス」と矮小化していますが、本来原子炉を停止して検査しなければならなかったのを運転しながら復水器の検査をしていたところに原因があります。
単なる「人為的ミス」ではなく、企業の儲けのためには「作業の手順書」をも無視する九電の体質があらわれています。
12月には「定期検査」に入ることが決まっているのです。
3号機の停止のように「前倒し」してシッカリとした検査をするのが「住民理解」というものです。
九電は、今回の「自動停止」を受けて、玄海町の全戸に「原因と再発防止策」について住民にチラシを配布して「住民への理解活動」をしています。
なぜ、玄海町民だけでしょうか。国は、新たに30㌔圏を防災避難地域と指定しました。
新聞報道によると、再稼働についての連絡は、佐賀県と玄海町にしたそうですが、唐津市にも連絡(議員には連絡が来ていない)すべきですし、唐津市民への「原因と防止対策」についての広報は必要です。
ここにも、唐津市は「蚊帳の外」玄海町だけが「立地自治体」との認識が九電にはあるようです。