来年4月から「消防団条例」が2点大きく変わります。
これまでの旧市町村にそれぞれ団長がいましたが、来年4月から唐津市全体を統括する団長が1人副団長が3人となり、これまでの団長は「支団長」となります。
併せて、消防団員定数を256人減らして4218人とします。
これは、「団員確保」が難しく恒常的に「定員割れ」を解消することにあります。
私は、これまで一貫して「実態にあった定数にして、浮いた予算を団員の待遇改善にまわすよう」求めてきました。
条例定数削減は、一歩前進ではありますが、平成18年6月に監査委員が「消防団員の定数について」指摘してます。
これによると、定数を満たしているのは浜玉と七山消防団だけで、他は全て定数不足で全体で377人が定数減の状況を「抜本的見直す」よう指摘しています。
今回の条例では、5年前に監査委員が指摘したに団員数より121人も多い定数を抱えることになります。 あれから5年。団員が増えたという話は聞きません。
これでは、各支団での定数割れは明瞭で、団員確保は至難の業になります。
事実、定数を満たしていると言われた浜玉で18人。七山で15人の削減が提案されています。一方で、厳木は30人定数を割り込んでいると指摘されながらこれまでと同じ250人を提案。呼子も43人少ないと指摘されながら240人そのままにしています。
唐津市は、「条例定数」に基づき、団員の公務災害や退職金積立金などの共済金を掛けていますが、このままだと「ゆうれい団員」の分まで唐津市が支払うことになり「ムダな拠出金」と言えるでしょう。
「各団で協議して決めた」ことですから、見守っていきたいと思いますが、少し不安があります。