二胡工房 光舜堂

二胡を愛する全ての人へ

本年の営業は28日で終了いたします。

2022-12-27 11:43:02 | 二胡の救急箱に書かなかったこと
今年は新工房の建築がありまして、皆様には大変ご迷惑をおかけいたしました。
10月から工房再開で毎週土曜日を営業日といたしまして、沢山のお客様に御来房いただきました。遠いところありがとうございました。
と言いましても実際、土曜日にいらした方は、かなりお近くの方が多く、ほとんど中央線沿線の方々でした。
遠方の方、京都滋賀、あるいは岡山また大阪の方々は、ご旅行の都合、あるいは出張のついでに立ち寄られたかたは、土曜日以外に来ていただいたのです。

11月のある週などは、土曜日以外に4日でした、こうなると、ほぉさんのいない今、きちんとおもてなしもできず大変失礼いたしました。
それ以外は、ほとんど毎週お二人くらいは楽器の調整に来ていただいたような状況です。
工房再開に関してはネオちゃんとも、「月にお一人でもいらしていただければ良いね!」などと話していたところ、案に相違して、3ケ月で32名の方に来ていただいたのです。
多かったのはやはり、人工皮への張替え。
人工皮の音がどんなものか、ご自身で弾いてみて、試してみてという方がほとんどです。(現在CDMのお試しは、金沢のNMLさん、そして神戸の・あーるふぅ・さんでお試しいただけますし、また福岡のニコロさんでもお試しいただけます)
弓にしても楽器にしてもそれは同じですね。
ましてや人工皮など二胡の世界ではまだまだ、脇役でしかありません。
何時かは動物愛護の観点から蛇皮も使えなくなるとは思います。
現実に中国ではそろそろ、そのような声が大きくなってきていると話に聞きます。
また、年々ワシントン条約も厳しくなり、紫檀類だけでなく黒檀も規制が厳しくなってきています。
日本にも一時期来ていた中国の楽器屋さんたちが、最近では紫檀類を買いに来なくなってきています。もう日本の大きな材木屋さんにも、紫檀類は枯渇してきているようになってしまったのです。中国でも小葉紫檀などはもう100万円を超えているといわれます。
それででしょうか、みなさんがご自身の楽器を見直して、皮の張りかえで延命を考える方も増えたようで、蛇皮の張替え依頼も増えてきています。
とても良いことだと思うのです。楽器は弾き込んで初めて良い音になります。
「張り替えたいのですが」というご依頼の中でも、私なりに皮を見てまだまだ進化の途中というような楽器もありました。
それらは、きちんとした調整がされていないだけで、確かに楽器としては15年くらいたっているのかもしれませんが、皮としてはまだ十分振動板の役割をはたすものでしたから、寧ろきちんとした調整がされていないということが大きかったようです。ですのでそういう場合は、説明して調整だけで済みました。
今年の大きな成果は、ネオちゃんの進歩でしょう。
この秋に入って、急に弓毛の張りがうまくなりました。もう殆ど私同じように張れます。
ネオちゃんの良いところは、時間があれば木を彫ったり、シャム柿の端材でスプーン作ったりするところ、いつも何かしら手を動かして作っていることでしょう。気が付くと残った馬毛でブラシを作ったりもしています。

習いたい!覚えたい!教えて欲しい!ということでは無く、どんどん手を動かして何かしら作るのです。
こういう子は、天然の物作り・だと私は感じています。生きること、作る事が一体になっているのです。
何時かは二胡造りにも興味を示してくれると、良いですね。
結局、新工房作ります!と言って実は、まだ完成していません。
少し腰を傷めまして、延び延びになっています。来春にはと考えています。
皆さんも一度は新工房遊びにいらしてください。
では、みなさん、良い二胡新年お迎えください。
工房光舜堂西野和宏&ほぉ・ネオ



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