二胡工房 光舜堂

二胡を愛する全ての人へ

手放したくない二胡!

2015-02-28 17:54:20 | ■工房便り 総合 
もしかしたらこれだけ、手放す前に弾き込んだ二胡と言うのは、今までにないかもしれないです。

大概新しい二胡が出来上がると、最初のガーガーいう雑音ポイのが消えるまでに1週間ぐらいは弾き込みます。

どうしても、強い胡ほど、雑音ポイのが最初の内はあります。

後で育つ幅が大きいほど、最初の内は、雑音ポイのです。
(ですから皆さんの新しい楽器も、弾き込めばかえって良い音になると思って下さい)

この人工皮の二胡、アフリカ小葉紫檀の二胡、

最初の内の雑音ぽ差と言うのはとんでもない物がありました。

気になって、弓を作っている間にも、弾き込みました。

最初の内は、何で内弦だけがとか、この高音部がとか、それこそ、彼方此方手を入れなおしながら、弾き込んできました。

今練習している曲が、「私を泣かせてください」(ヘンデル作曲)という題名のせいか、

ホント、泣きそうになったほど、我の強い胡でした。

ところが先週位jimmyさんが、約半日弾き込んでくれたころから、とんでもない甘い音になり始めたのです。

それ以来もう毎日、朝昼晩と、3時間以上も弾き続けたのですが、

考えてみたらこの楽器、来週には二胡姫さんに行ってしまいます。

ある意味お嫁入り!

これは手放したくないですね、これほど甘い、そして強さも有る楽器の二胡と言うのは、蛇皮の楽器ではできないかもしれない。

でも毎回思うのですよ!

もうこれ以上良い二胡は出来ないのではないかと!

でも、皮まで手塩にかけると、これは別格。

たぶんこの胡を手に入れた人は幸せになるだろうなと、何しろ美しいし、音色も良いし、、、、





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