二胡工房 光舜堂

二胡を愛する全ての人へ

一日弦堂、余談!

2019-12-10 10:30:30 | 二胡の救急箱に書かなかったこと
以前、弦堂さんが、このブログにコメントをしてくれたことなどもあります。

その時には意見の違いもあり、あまり良い印象はなかったのですが、

今年になって、お会いした時に聞いたところ、

弦堂さんが私に関して、あまり良い印象がなかったなどという経験もあったという話でした。

以前、相当中国訛りのある。西野から電話をもらったということでした。

その西野さん、どうやら福健省の出身のことで、なかなかに、木のことなども詳しかったらしいです。

その時の印象があるので、私とのやり取りが、ちょっととげとげしていたかもしれませんね。

ほぉさんも書いていたように。光舜堂に最初にご来店の時、

「西野さんは福健省ですか?」

「いえ!私は江戸っ子ですよ、それも木場生まれ木場育ちです」

そんなこんなで話しているうち、弦堂さんは、二胡を作った経験があるわけではないのに、

相当二胡のことに詳しく、またその構造や、木のことにもかなりの知識を持っておられることを知りました。

私も根っからの二胡好きですが、弦堂さんは音響のことなども詳しく、

中国のあちこちの、工房へも出入りしているらしく、

樹種そのものの見分けというより、良い木を見る目をお持ちなのです。

普通、見ただけでよい木かどうかわかる人というのはそれほど日本人にも、中国人にも木材業者以外にはそれほどいないようです。

よほどたくさん見て弾いてみた結果でしょう。

木の事、特に樹種に関すること蛇皮のことなどで。中国人と日本人の考え方の違いなど、

最近大変勉強させていただいています。

随分違うのですよ。(このことはまた弦堂さんの了解を得て書きます)

また中国人の演奏家のお友達などご一緒に来店され、現在の中国での二胡事情など、

とてもリアルなお話などありました。

その弦堂さんの影響というか、二胡を作っているとどうしても、その最初の二胡、

あるいは、二胡とは,胡琴とはどんなものだったのか、とても気になり、

最近古楽器を研究していました。

そこへ弦堂さんが、たぶん戦前の物と思われる胡琴を持ってこられ、

(これがかわいいのですよ、残念なことに皮が破れていますので音は出ませんが)

「このような楽器まだお持ちですか?」

「数台持っています」

「それ、二胡愛好家に見せてやってもらえませんか?どうせなら、弦堂さんのお持ちの現在の二胡も販売する会というのはどうですか?」

「それなら、西野さんの二胡も一緒に展示しませんか中国二胡と日本の二胡の弾き比べです」

そんなこんなで話が進んで、今注文で作っている最中の黒檀の二胡見せたのですが、

この方は本当に気を見る力持っているなと驚いたのです。

この人なら、私の二胡預けてもよいなと、その時思いました。

この黒檀本当に美しいスリランカの黒檀なのです。

真黒な美しい木の塊のように見えるのに、まるで石に入って居るマイクロクラックが、石を鳴らすように楽器を鳴らします。



と、話が飛びました。

そんなこんなで、「一日弦堂」開催しますが、日時は追ってお知らせいたします。

でもこのように若い人が、かなり正確な二胡の知識と、中国人と日本人の違いが分かる方が

そしてしっかりした意見を言える方が、

私が二胡屋をやめたあとでもいらっしゃるというのは、二胡愛好家にとってはとても幸せなことだと思います。

もっと嬉しいことは、まあそれはもっとはっきり決まったら、また書きましょう。

ネットなどでの知識や印象よりも、会って話した時の印象というのはとても大切ですね。

ですので是非、「一日弦堂」ご来店ください。



















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