二胡工房 光舜堂

二胡を愛する全ての人へ

二胡を作る。その2.

2012-10-19 09:33:03 | ■工房便り 総合 
私の場合はそのほとんどが木場に昔からの付き合いのあった、製材所のデッドストックです。

或いは大変悲しい事ですが、商売を止めるという材木屋さんの古い倉庫の中から選んで来ます。

それをまず製材所に運びます。

直径30センチ長さ2メートルのブラジリアンローズの重さは、大体、500キログラムあります。

これをまず、小口を削って木のくせを見ます。

芯の位置、それから割れの位置など、見極めて、まず割り方を決めます。

芯に近い処は殆ど50ミリから70ミリぐらいは割れが入っていて使えません。

二胡の胴を作るには、木を柾目に取ります。

柾目は木の真ん中から、四方へそれぞれに10センチぐらい取れるだけです。

それから二胡の台を取る部分や、木軸を取る部分を決めます。

大きな台車に載せて、幅が20センチもあるバンドソウ(板状の鋸刃がぐるりと輪っかになったのこ切りです)で、割って行きます。

全体を、柾目に取るのを、みかん割と言います。

みかんのように、芯から放射線状に落としていくと全体が、柾目になりますが、これは大変効率の悪い取り方ですね。

普通は胴割と言って、芯から真ん中で二つになるように割、それを柾目と板目に切り分けます。

バイオリンの裏板などは、ズバに切ります。

ズバに切るというのは、全体をはじからある一定の厚さに落としていきます。

ズバッと切るということです。

この方法だと真ん中あたりの10センチくらいが、柾目に取れますね。

必要な胴の材料というのは、幅55ミリ、厚みが14ミリなのですが、製材段階では、胴に取るところは、単に、18ミリの厚みの板に取ります。

乾燥して縮むのと、歪んで平らに削るための余裕を見ておきます。

これを日陰で干しておきます。

丸太から製材した場合は、多分3年から5年以上でしょう。

有る程度の厚みにしてあった物は、1年以上は桟積みしてほしておきます

待つのです。

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