命名会議

『　土出 力口　』　

大殿様が、そうホワイトボードに書いた時、
ワタクシは意味の有る言葉なんだとばかり思ってました。

それは、不評だった新作 十二角形の二胡の名称、
旧『ドデカゴン』に代わる名前を考えていた時のこと。
秘密結社会員で、十二角形の二胡 第１把目の注文者でもあるＳさんが、
ブログのコメント欄にこれまでのラインを箇条書きにして再考を助けてくれていたのに倣い、
同じように１０８城のホワイトボードに箇条書き。
もう一度全体のバランスも一緒に検討しようとしていました。

『舞 音 二 胡』
『光 舜 二 胡』
『西 野 二 胡』
『カスタマイズ 二 胡』　。。。

その下に、様々な候補の名前を挙げていきます。
一つとても良いのが挙げられたので、それに決まりかけた時、
殿が突然、満面の笑みでニッコリして、

『拙 加 二 胡』

と、ボードに書き足しました。
（相変わらず判読しにくい文字です。。。）

「『拙加二胡』？　どういう意味ですか？」

「違う、違う、よく見て、これは土ヘン。『 土出　力口 』だよ」

「なんて読めばいいんですか？『せっか』？　どういう意味ですか？」

「わからない？」

殿はすごく嬉しそうにしてますが、
日常会話に、国内外の歴史の難しい話が出てきたり、
水滸伝の登場人物１０８人の名前がスラスラ出てきたり、
日本の和歌や、孔子やらなんちゃらの中国の古い言葉が出てきたり、のお方の言うことですから、
いったい、どのジャンルからの出題か解りません。

「わかりませんよ」

「ほら見て。この漢字は造語だけど、土、　出、　加。　読めるでしょ？」

「！！」

まだ諦めていなかったの？！
Ｓさんの悲しみに いたく同情し改名を決意したと思っていたのに、
この期に及んでまさかの発言！

「ドデカゴンの漢字版だよー♪」

「　。。。　」

「『ドデカ二胡』、これにしよう！」

「だーめーでーすーっ！」

思わず笑っちゃいましたが、
ここはファースト ユーザーとなるＳさんの為にも阻止せねば！

「こっちのでいいじゃありませんか、この綺麗なのでいきましょう！」

「うーん。。。じゃぁ、漢字はそっちので決めるけど、ルビで『ドデカゴン』ってふろうか」

本当に『ドデカゴン』に未練たらたらだなぁ。。。
まぁ、最初に『ドデカゴン』にするって自分で決めた時、この呼び名を本当に気に入ってましたからね。
Ｓさん、
この先、この二胡が巷でどう呼び継がれるかは、”先に広めた者勝ち”かもしれませんよ？

てな、ひと悶着の後、
ルビが、どうふられるかはともかく、十二角形二胡の新名称は決まりました。
さぁブログにアップして発表しよう！　

。。。と、思ったら！



本当は、このようにして、１２に因んだ美しい名前に週明けには決まりかかっていたのですが、
殿が「美し過ぎてしっくりこない」　と、納得できずに二転三転。
危なく『ほぉ舜二胡』になりかかるところをワタクシの断固反対で阻止したり。



そして。。。昨夜ようやく決まりました。



『宇南二胡』　に決定です。

表向き（笑）は、『うなむにこ』と呼びます。


『舞音』も、『光舜』も、『西野』も、”名前つながり”なので、
旧『ドデカゴン』も、１２という数字にこだわらない名前にすることにしました。
『宇南』は―、これも、殿のペンネームの一つです。（『のぎぐち うなむ』、と言います）
『うなむ』のナゾナゾ、解けるかな？？？
真実は実に単純なんですが、
まぁ、かっこよく、「宇宙の南」とでも解釈していてください。
そして、
よろしくお見知りおき下さいませ。。。


（あっ、Ｓさん！　殿が宇南のこと、今、また「ドデカゴン」って呼んでます！！）