楽器屋の役割の中でも大きいのは、修理ということでしょう。
駄目になったら、買い変えるのが普通の時代です。
家電も、車も、家も、
もちろん理由は、次々と新しい物が出て来ること、、
車も、家も、PCも、ほぼ毎年新しいモデルというのが出てきます。
昔好きで乗っていた、ミニクーパーもなんだか一目で同じものとは思えないほどに変わってしまいました。
驚いたのはジャガー、
あの後ろ姿は、変えがたいほど美しいのに、なんてことするんだという感じです。
ジジイの感慨と言えなくもないのですが。
確かに一度作ったものというのは、使用している間にいろいろ傷みます。
部品も傷みますし、外観も傷んできます。
家などは、配管も詰まってくれば、エアコンも冷媒が力も落ちます、家の中の配線も見えないところで、じわじわと、硬化していき、そのうち漏電などということも起こります。
もちろん外壁も、作った時のままというわけには、今の家はいきません。
当然、10年もすれば、塗装がえや、洗い出しなどの手入れが必要です。
私の本業の方の、鉄の製品にしても、外部の門扉やフェンスは、最低でも、5年に一度は上塗りが必要ですし、出来たら、10年以内に、塗り変えというのはやらなければなりません。
こうしておけば、手に負えないほどの、下地から剥がしてやり直しなどという大きな修理にはなりません。
小まめに手入れをすれば、鉄などは、それこそ、数百年ももつ物です。
ところが意外とこれをやってくれる人が少ないのです。
ですから、20年ぐらいそのままにしていて、
門扉などは蝶番の所まで、錆びさせてしまい、仕方ないので、家を建て替えの時に作り変えなどという話になります。
今の所、私の作ってきた門扉類は、かなり健全に機能しているようで。
25年前に作ったお店のエントランスに置いてあるブランコなど、未だに通りがかりの人の、憩いの場になっているようです。
それというのも、オーナーが、小まめに手入れをしていてくれたからというのは、一番大きい要素でしょう。
駄目になったら買い換えるというこんな時代でも、
楽器だけは、皆さんそう思わないようです。
それこそ、二胡以外の楽器は、全て直して使いこんでいくというのが当たり前のことなのです。
ギターも、バイオリンも、アコースティック系の楽器は全て、使い込んで音が良くなるというのが常識なのです。
ピアノなんかは1年に一回調律するというのが、皆さんの経験の中にもあるはずなのに
何で二胡だけが、調律(調整)というのがされないのか解りません。
皆さんピアノお持ちの方はわかっているはずなのです。
他の楽器をやってきた方は、当然おわかりの事と思っていましたが、どうも二胡に関しては、そのように考えていただけないみたいです。
これは最初に楽器を売った方たちの責任ではないですかね。
その方たちが、調整と、修理というのは必然なものという考えを持っていらっしゃらなかったのかもしれません。
先日、中国で二胡を購入された方とお話していて、その方の二胡を作った人は、珍しく修理もやる人なんですよ。という話が有りました。
そうですね、二胡を作りだした、当人たちが、二胡を修理するという考えが無かったようなのです。
皮を張り替えてまで長持ちさせたいという考えが無かったのか、それほどの楽器が無かったのか、或いは修理するという文化そのものが無かったのか、解りませんが、
最初に日本で二胡を売り始めた、楽器屋さんや、先生方にその考えが無かったとしか考えられないのは、その文化的な慣習の流れなのか、買い変えさせた方が、お得、という考えなのかは解りません。
或いは二胡という物が、駄目になったら廃棄すればよいという程度の、雑品的な感覚で作られていたのかもしれません。
しかし、ここ最近この20年ほどの二胡を見てみると相当良い楽器も作られてきています。
とても廃棄してしまうには、もったいないような良い木を使っています。
前にも書きましたように、二胡に作る木は、楽器として使えるほどに育つのに、2~300年はかかります。
ですからそれほどの良い木は、2~300年は使わなければ、木はどんどん減る一方なのです。
当然、良い木は少なくなり、どんどん楽器の質は落ちていくばかりではないでしょうか。
その2~300年持たせるには、
ちゃんと、作ること。
そしてそれを維持する事。
その維持することが、修理ということができます。
楽器を維持するというのは、形だけではないでしょう、当然音楽を奏でる道具としての維持ということになります。
それには、木の部分の補修や手入れというのも有りますが、二胡にとっては、音を出す主体の蛇皮の手入れというのも大切なことになります。
自分でできる手入れというのも有りますし。
作ったものにしか出来ない手入れという物も有ります。
次から少しその話を書きます。
駄目になったら、買い変えるのが普通の時代です。
家電も、車も、家も、
もちろん理由は、次々と新しい物が出て来ること、、
車も、家も、PCも、ほぼ毎年新しいモデルというのが出てきます。
昔好きで乗っていた、ミニクーパーもなんだか一目で同じものとは思えないほどに変わってしまいました。
驚いたのはジャガー、
あの後ろ姿は、変えがたいほど美しいのに、なんてことするんだという感じです。
ジジイの感慨と言えなくもないのですが。
確かに一度作ったものというのは、使用している間にいろいろ傷みます。
部品も傷みますし、外観も傷んできます。
家などは、配管も詰まってくれば、エアコンも冷媒が力も落ちます、家の中の配線も見えないところで、じわじわと、硬化していき、そのうち漏電などということも起こります。
もちろん外壁も、作った時のままというわけには、今の家はいきません。
当然、10年もすれば、塗装がえや、洗い出しなどの手入れが必要です。
私の本業の方の、鉄の製品にしても、外部の門扉やフェンスは、最低でも、5年に一度は上塗りが必要ですし、出来たら、10年以内に、塗り変えというのはやらなければなりません。
こうしておけば、手に負えないほどの、下地から剥がしてやり直しなどという大きな修理にはなりません。
小まめに手入れをすれば、鉄などは、それこそ、数百年ももつ物です。
ところが意外とこれをやってくれる人が少ないのです。
ですから、20年ぐらいそのままにしていて、
門扉などは蝶番の所まで、錆びさせてしまい、仕方ないので、家を建て替えの時に作り変えなどという話になります。
今の所、私の作ってきた門扉類は、かなり健全に機能しているようで。
25年前に作ったお店のエントランスに置いてあるブランコなど、未だに通りがかりの人の、憩いの場になっているようです。
それというのも、オーナーが、小まめに手入れをしていてくれたからというのは、一番大きい要素でしょう。
駄目になったら買い換えるというこんな時代でも、
楽器だけは、皆さんそう思わないようです。
それこそ、二胡以外の楽器は、全て直して使いこんでいくというのが当たり前のことなのです。
ギターも、バイオリンも、アコースティック系の楽器は全て、使い込んで音が良くなるというのが常識なのです。
ピアノなんかは1年に一回調律するというのが、皆さんの経験の中にもあるはずなのに
何で二胡だけが、調律(調整)というのがされないのか解りません。
皆さんピアノお持ちの方はわかっているはずなのです。
他の楽器をやってきた方は、当然おわかりの事と思っていましたが、どうも二胡に関しては、そのように考えていただけないみたいです。
これは最初に楽器を売った方たちの責任ではないですかね。
その方たちが、調整と、修理というのは必然なものという考えを持っていらっしゃらなかったのかもしれません。
先日、中国で二胡を購入された方とお話していて、その方の二胡を作った人は、珍しく修理もやる人なんですよ。という話が有りました。
そうですね、二胡を作りだした、当人たちが、二胡を修理するという考えが無かったようなのです。
皮を張り替えてまで長持ちさせたいという考えが無かったのか、それほどの楽器が無かったのか、或いは修理するという文化そのものが無かったのか、解りませんが、
最初に日本で二胡を売り始めた、楽器屋さんや、先生方にその考えが無かったとしか考えられないのは、その文化的な慣習の流れなのか、買い変えさせた方が、お得、という考えなのかは解りません。
或いは二胡という物が、駄目になったら廃棄すればよいという程度の、雑品的な感覚で作られていたのかもしれません。
しかし、ここ最近この20年ほどの二胡を見てみると相当良い楽器も作られてきています。
とても廃棄してしまうには、もったいないような良い木を使っています。
前にも書きましたように、二胡に作る木は、楽器として使えるほどに育つのに、2~300年はかかります。
ですからそれほどの良い木は、2~300年は使わなければ、木はどんどん減る一方なのです。
当然、良い木は少なくなり、どんどん楽器の質は落ちていくばかりではないでしょうか。
その2~300年持たせるには、
ちゃんと、作ること。
そしてそれを維持する事。
その維持することが、修理ということができます。
楽器を維持するというのは、形だけではないでしょう、当然音楽を奏でる道具としての維持ということになります。
それには、木の部分の補修や手入れというのも有りますが、二胡にとっては、音を出す主体の蛇皮の手入れというのも大切なことになります。
自分でできる手入れというのも有りますし。
作ったものにしか出来ない手入れという物も有ります。
次から少しその話を書きます。
次回の自分で出来る手入れ。作った方にお任せする手入れ。・・・教えて下さい。楽しみです。良かった、知る事ができて。
全然違う話ですが・先日現在習っているお師匠が、私のチューニングを見ていて、ちょっと手を貸して下さったのですが、「弦はいつもこういう風に巻いてたの?・・・割と少ししたら音がずれて来るんじゃない?」と言われました。
お師匠に教えてもらって、弦の張り直しをしたら、チューニング1回で音のずれは無しになりました。
いままで、何も疑問に思わず自分では普通に弦を張っていたつもりでした。
指摘されて初めて、あぁ・そういう風なんですね?!と改めて弦の張り方を理解したのでした。
きっと、私には出来ている「つもり」の事が沢山あるに違いないです。
ご心配をおかけいたしました。
弦の張り方。
弦の巻き方、調整しやすい方法と、
音に張りを持たせる方法と、
色々有りますが、
私はまず、音に張りを持たせる音を優先にしています。
木軸の一番先端から弦が出るような感じです。
先生のはどんな感じだったのでしょう。
先生のは、まず一旦弦を穴に通して締める?というか、止める?事をします。(上手く表現できないのです。ごめんなさい。)それから弦が穴から外に向かって巻かれています。弦は軸の先端近くから千斤方向に向かっています。
私は、穴に弦を通して、素直に一巻してその上に弦が重なるように一回巻いてから順次外方向に巻いていました。
いままでそれが弦の木軸への巻き方だと思ってやっていました。
私の場合、チューニングした後音がすこ~しずれます。練習途中音が微妙にずれてるように思う・変だなぁ~?と思うと大抵チューニングはずれています。
締め直して音を元に戻します。練習時間はだいたい2.5hで1~2回は締めるんですが、そんなものなんだろうと思っていたのです。
(チューニングするときは、棹に親指を掛けて、木軸を押しこむように回して締めてはいます。)
一回も直さずに練習を終われるのね?!
ちょっとびっくりみたいな・楽な感じです。
私が知らなかっただけで、みんな知ってたりするのかもしれないですが・・・。