調整調整と言いますが、各社、各楽器店でやることの中身は、
そうとう、大幅に違います。
光舜堂の場合は、
まずはご相談から始まります。
そして気になるところが判るように、お客様に少しだけ音出しをしていただきます。
そして私も少し音出しをします。
弾き方によって出なくなる雑音もあれば、
弓の状態よって、出る雑音などもあります。
弓で比較的多い問題は、毛がぼさぼさしてきて、何本か伸びてしまったりしていることも多いです。
その時には、外弦内弦同時に音が出てしまう事も多いのです。
ここで、ほぉさんの出番で、弓を外して、ぼさぼさの毛を切ったり整えたりするのです。
その間、まずは、楽器の木を調べ、お客様にこの木の名前は、あるいは棹はチンチャンだけど、胴は本紫檀、
黒檀には違いないけれど、カリマンタンエボニー(いわゆる烏木)
などなどお伝えします。
次に皮の状態を見て弾き込んだ年数を聞いたり、伸び具合を見たりします。
今使っている駒の高さが、皮の柔らかさに合わない場合駒を少し高くしたりします。
また、駒の底辺の形状も皮に合わせて削ります。
駒の上下も確認して、(駒の上下の味方の説明をして上下での音の違いなど聞いていただきます)
まずは台のガタつきを見ます。
意外と台の裏の木ネジがしっかり止まっていないこともあるのです。
それから、台から出ている弦が、皮にあたっていないかの確認をします。
次に、木軸のガタつきを見ます。
これはほとんどの木軸がタついていると考えてよいと思います。
それから木軸の長さのチェック
木軸の刺さっている棹の穴の中の、チョークを取り除きます。
ほとんどの場合、チョークは、棹の穴の真ん中あたりにだけ残っていて、
おかげで木軸がガタつくという場合も多いのです。
そして木軸を削ります。
ぴったりと合わせたところで、
へグム粉を棹の穴に入れます。
これは私が作っている、木軸の滑り止め、あるいは適度な硬さに木軸が固定されるための、粉です。
チョークと違って木軸を動かしているうちに穴の前後からこぼれることもありませんし、
木軸を削ってしまうこともありません。
そして、この段階でお客様に木軸を動かしてもらい調弦してもらいます。
木軸の動きがお客様に合っているかどうかの確認です。
少し硬ければ緩くしたりもできます。
次に、皮に合わせた駒を装着し、(この駒はお客様が今までつけていたものを使います)
千斤を巻きます。
千斤の色は光舜堂ならば12色あります、
フェルトもそれに合わせて色があります。
千斤を巻き、一度私が音出しをして、
それからお客さまが、音出しをします。(この頃にはほぉさんがお預かりした弓の毛を整え終えています)
それからお客さまに感想を聞き、ご希望があれば、彪駒や黒彪駒などもお試しいただくこともあります。
私から駒を替えることは勧めていません。
大体これらの作業で、30分から40分くらいかかります。
また固定千斤や、金属軸(壊れていない場合)の時には、
これらの工程の中で、以下のものは、その場でできないくらいの修理と考えて、工房にお預かりすることになります。
台があまりにもひどいガタつき、(台の裏の抑えの木が平行に出来ていなかったりします)
木軸のひどいガタつき。
木軸が、二本とも同じくらいに棹から出ていない場合。
(上下の木軸の長さが違う事はかなりあるのです。内弦と外弦の音色が変わってしまいます)
弦が皮にあたっているとき。
棹が曲がっている場合。
棹と胴の穴が合っておらず隙間が出ているとき。
(経年変化で棹がやせて、穴より小さくなっていることも多いです。あまりひどくなければ直さずともそれほど問題はありません)
そして皮が、かなりの程度傷んでいるとき。
そうとう、大幅に違います。
光舜堂の場合は、
まずはご相談から始まります。
そして気になるところが判るように、お客様に少しだけ音出しをしていただきます。
そして私も少し音出しをします。
弾き方によって出なくなる雑音もあれば、
弓の状態よって、出る雑音などもあります。
弓で比較的多い問題は、毛がぼさぼさしてきて、何本か伸びてしまったりしていることも多いです。
その時には、外弦内弦同時に音が出てしまう事も多いのです。
ここで、ほぉさんの出番で、弓を外して、ぼさぼさの毛を切ったり整えたりするのです。
その間、まずは、楽器の木を調べ、お客様にこの木の名前は、あるいは棹はチンチャンだけど、胴は本紫檀、
黒檀には違いないけれど、カリマンタンエボニー(いわゆる烏木)
などなどお伝えします。
次に皮の状態を見て弾き込んだ年数を聞いたり、伸び具合を見たりします。
今使っている駒の高さが、皮の柔らかさに合わない場合駒を少し高くしたりします。
また、駒の底辺の形状も皮に合わせて削ります。
駒の上下も確認して、(駒の上下の味方の説明をして上下での音の違いなど聞いていただきます)
まずは台のガタつきを見ます。
意外と台の裏の木ネジがしっかり止まっていないこともあるのです。
それから、台から出ている弦が、皮にあたっていないかの確認をします。
次に、木軸のガタつきを見ます。
これはほとんどの木軸がタついていると考えてよいと思います。
それから木軸の長さのチェック
木軸の刺さっている棹の穴の中の、チョークを取り除きます。
ほとんどの場合、チョークは、棹の穴の真ん中あたりにだけ残っていて、
おかげで木軸がガタつくという場合も多いのです。
そして木軸を削ります。
ぴったりと合わせたところで、
へグム粉を棹の穴に入れます。
これは私が作っている、木軸の滑り止め、あるいは適度な硬さに木軸が固定されるための、粉です。
チョークと違って木軸を動かしているうちに穴の前後からこぼれることもありませんし、
木軸を削ってしまうこともありません。
そして、この段階でお客様に木軸を動かしてもらい調弦してもらいます。
木軸の動きがお客様に合っているかどうかの確認です。
少し硬ければ緩くしたりもできます。
次に、皮に合わせた駒を装着し、(この駒はお客様が今までつけていたものを使います)
千斤を巻きます。
千斤の色は光舜堂ならば12色あります、
フェルトもそれに合わせて色があります。
千斤を巻き、一度私が音出しをして、
それからお客さまが、音出しをします。(この頃にはほぉさんがお預かりした弓の毛を整え終えています)
それからお客さまに感想を聞き、ご希望があれば、彪駒や黒彪駒などもお試しいただくこともあります。
私から駒を替えることは勧めていません。
大体これらの作業で、30分から40分くらいかかります。
また固定千斤や、金属軸(壊れていない場合)の時には、
これらの工程の中で、以下のものは、その場でできないくらいの修理と考えて、工房にお預かりすることになります。
台があまりにもひどいガタつき、(台の裏の抑えの木が平行に出来ていなかったりします)
木軸のひどいガタつき。
木軸が、二本とも同じくらいに棹から出ていない場合。
(上下の木軸の長さが違う事はかなりあるのです。内弦と外弦の音色が変わってしまいます)
弦が皮にあたっているとき。
棹が曲がっている場合。
棹と胴の穴が合っておらず隙間が出ているとき。
(経年変化で棹がやせて、穴より小さくなっていることも多いです。あまりひどくなければ直さずともそれほど問題はありません)
そして皮が、かなりの程度傷んでいるとき。