昨日梅雨が明けたらしい・・・のにふさわしい晴天だったが、掃除洗濯が終わったあとはテレビを観ながらスパークリングワインを飲んでだらだらしていたら、兄から電話。先週頼んでおいたベッド用スノコができたから持っていくとのことだった。
私のベッドはとっても簡単な構造で、鉄の枠の上に、薄いベニヤ板にこれまた薄っぺらいスポンジを張って布で覆ったものを載せただけ、というもの。その上に和式布団を敷いて使う、「なんちゃってベッド」だ。これを14年近く使用していたのだが、なにしろペラいベニヤ板である。通気性もない。おかげで布には汗染みができていたし、板も湿気で弱くなって、みしみしいうだけならまだしも寝ているとときどきピシッとか鳴って、いつ割れるかわからんなーという状態になってしまっていた。なので新しいベッドを買おうか、しかし枠自体はなんともないんだし、構造が簡単なだけに逆に上に載せる板だけ替えればいいんじゃないか?とずっと思案していたのだ。載せるなら今度は通気性の悪い板じゃなくてスノコがいいよなーと考え、ホームセンターなどでスノコを物色していたが、合う大きさの物がない。DIYで作れそうだが、自分の労力や時間を消費するよりは金を払う方がいいや・・・というなまけものの私は、めんどくささに二の足を踏んでいた。
そこへ姉から兄が、「自分でなんかかんか作る用に、工場(親父の会社だ・・・)にいろんな工具そろえちゃってまるで工作所になってるよ」などという情報が。それは好都合!にーちゃん、材料費だけで作ってくれないかしら。どうせ仕事暇なんだろうし。(←ひどい・・・。しかしただでさえ不況なのに、リーマンショックで仕事がなくなってしまったのは事実だ。いつ倒産するかわからんなー・・・)
というわけで、兄貴は最初「自分でやれ」とか「買えよ」とか言ったので、「じゃあいいよ。新しいベッド通販で買うよ」と諦めていたら、あとから「寸法測れ」と電話してきたのであった。(ある意味ツンデレ・・・?)
そして出来上がったスノコを持ってきてくれたのだが・・・
「ばかやろう。ネジのでっぱりがあるなんて想定外だ。ちゃんと言え」
枠の内側に出っ張ったネジが邪魔で、スノコがはまらなかったのだ・・・。
「えー。だってそんなに寸法ぴったしに作るとは思わなかったんだもん」
「寸法通りに作るに決まっているだろう」
「じゃ、そこの部分だけノミで削れば?」
「めんどくさい。一旦板をはずして切った方が早い」
兄はぶつぶつ言いながら、電動糸ノコを工場に取りに行った。待っている間に酒のせいで眠くて、座椅子に丸まって寝ていたら、帰ってきた兄に「人が働いてるのに寝てるなよ」と起こされた・・・。
「お前がやれ」と切る寸法を測らされ、角材にしるしをつけさせられる。で、隣りの老夫婦が心臓発作でも起こしそうな騒音をたてながら(笑)兄が切っていって、うまくはまるか載せてみた・・・が。
「あほか。内側だって言ったのに、外側にしるしつけたな」
1か所しるしを間違えた・・・。だってにーちゃんだって切るとき気づかなかったんじゃないかよー。
ということで切り直し、2つ目のスノコにしるしをつけるときもまた私は間違えて兄に指摘された・・・。
で、できあがったのがこのベッド。
おお、なかなか立派なスノコベッドになったじゃないか。しかも市販のスノコとは比べものにならない厚みでとっても頑丈。(ツーバイフォー用の角材を使用したため・・・。その分重いけど)
材料費は4000円弱だったので、5000円札を渡して「釣りはいらないよ」と言ったら、「釣りがいらないなら10000円札を出したらどうだ」と言われたが、もちろん出すわけがないドケチな妹であった・・・
しかしおかげでベッドは粗大ゴミにならずにすんだし、経費も新しいベッドを買った場合に比べて半分以下ですんで良かったな!(まあ経費より何よりとにかく、使えるのにゴミにするのがいやだったんだけど)これでまた10年は使える・・・にーちゃん、ありがとう!
こうして末っ子は、常に姉と兄に頼って(姉には5日間猫を病院へ送ってもらったしな!)ずーずーしく生きていくのであった・・・。
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