フルール・ダンテルディ

管理人の日常から萌えまで、風の吹くまま気の向くまま

さらば、カネオ。

2021年03月04日 | トドとポニョの日常茶飯事in雪国
 先日、車を買い替えた。
 輸入車で2000㏄でハイオクしか使えなくて、燃費は悪いし維持費もベラボーにかかるため、常々「金食い虫のカネオ」と呼んでいた彼の愛車。降格に伴い給料がリフォームローンの支払い分くらい下がったので、これを売って軽自動車に乗り換えて節約しよう、と考えたのだ。しかし、ネットの簡易査定では100~120万と出たくせに、中古車業者のところへ行くとせいぜい70万、と言われた。同じ車種でも、色や型が人気がない車なのだと、業界で使っている基準本を見せてくれた。そこには60万、と記載されていた。(黒や白だともっと高い・・・)確かに、某自動車販売会社が見積もりの時に下取り価格として提示した金額は60万だった。
「ああいう比較サイトは、業者へつなぐために高めに出るようになってるんですよ」
 その業者のくせに自分が言うな
 その値段を聞いて、私は売らずに維持して10年乗った方がましだろうか、と迷った。しかし、迷う私を尻目に夫が「売ろう」と言い出した。
「えー、70万じゃあ却って損かもよ」
「でも、ポニョは結婚当初からカネオの燃費が悪い、維持費高い、荷物載らないって気に入らなかったでしょ」
「気に入らなくても売った方が損なら乗り潰すまで乗るわよ」
「いいんだ、給料減ったオレが悪い」
 と、結局交渉して80万で売り、軽自動車を買うことにした。しかし、買ったときの10分の1の値段・・・車も着物と同じで、契約した途端に価値が急落するのだな・・・
 新車の条件は、「スライドドアで、高速道路走るとき今のカネオとほぼ同等の運転ができるシステムがついてる」というものだったので、某メーカーの某車一択で選ぶ余地はない。すんなり契約書にサインするところまで来て、はた、と気がついた。
 自宅は積雪を避けるために1階部分はいわゆるビルトインガレージ兼物置になっているのだが、建てた当時の規格ではガレージ部分は床下扱いで床面積に入らない代わりに天井高が低くなっていた。だから、車高の高い車は選べないなー、と思っていたことを。
 私は慌ててパンフレットを見た。
「・・・入らねえ・・・
 夜7時まであーでもないこーでもないとオプションを選び、値引き交渉も終わって店長がお礼の挨拶に来たこの段階で・・・!!
 私たちは営業マンと店長に謝り倒し、家に帰って正確に車庫の高さを測った。
 ・・・結局、私たちは泣く泣くスライドドアをあきらめて(その高さで入るスライドドアの車は別のメーカーの1車種しかなく、その車には求めるレベルの高速運転機能がついていなかった)、同じディーラーの別の車に泣く泣く変更して契約した。スライドドアじゃないのにそっちの方が高くついた(値引き幅が小さかったのだ)ので、余計に泣けた
 とはいえ、その車も実は高さぎりぎり。ちょっと石でも踏んで跳ねたりしたら天井に当たる・・・と、ゴムのスロープを買って入口の段差をカバーし、初めてガレージに入れるときはそろりそろりと、コップの水もこぼさぬ優しい運転でトライしたよ!あー、脇汗かいたぜ!!
 というわけで、私たちはカネオと別れを告げ、軽自動車に乗り換えた。新しい車には、カネオを偲び、カネオⅡ(ツー)と名付けた。もちろん、呼び名は「カネオ」である。・・・変わらんがな!!
 


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