フルール・ダンテルディ

管理人の日常から萌えまで、風の吹くまま気の向くまま

怪を語れば・・・3

2023年09月25日 | トドとポニョの日常茶飯事in雪国
 いい加減コータ闘病日記を書けよ・・・とお思いでしょうが、コータは現在緩解中なので、あまり切羽詰まって書く気にならないのだ・・・すんません
 7月29日、私と夫は、昨年亡くなった夫の伯母の納骨のため、親戚の住むいわき市へ日帰りで行った。めちゃくちゃ暑くて、炎天下の納骨式はお経も納骨も撤収も巻き気味であった・・・。頑固に上着を脱がない夫の礼服は汗でぐしょ濡れで、私はぶーぶー言いながら汗抜きクリーニングに出したのであった。
 それはともかく、2、3日して私は、寝室にお線香の匂いが漂っていることに気づいた。いや、その前にも気づいてはいたが、昼間に掃除しに来た時にあれ?近所か隣の義兄が仏壇に線香あげてるのかな~くらいの認識だったので、はっきり意識していなかったのだ。しかし、先に来た旦那が窓を閉め切ってエアコンをかけて寝ているので、部屋の中から匂ってくることになる。だが部屋に(というか自宅に)線香はない。なので移り香ということになるが、夫の礼服はまだクリーニングから戻ってないし、私の喪服は洗濯機で丸洗いして、廊下の納戸にしまってある。とすると、箪笥の引き出しに入れてある数珠くらいしかないが、そんなに数珠に匂いって残るかあ?でもまあ、それくらいしかないし、そのうち消えるだろう・・・、とそのまま眠った。それが数日続いて8月7日にエアコンが壊れ、修理が来るまで3週間リビングで寝る羽目になり、雨も降らないので一日中窓を開けっぱなしの寝室には掃除に数分入るだけとなり、線香の匂いのことは忘れていた。
 8月25日、やっとエアコン修理が来てガスを補充していった。その夜から寝室で眠れることになったので自分のベッドに寝転がった私は、線香の匂いを感じて、初めて、いくらなんでもこれはおかしくないか?と気づいた。
 いやいやいや、気のせい!つか、数珠か、数珠を入れてある袋が匂ってるんだよな!線香の匂いがするからって、何かいるわけじゃないよな!と自分に言い聞かせ続け、毎晩、内心は(やだな~・・・)とびくびくしつつ寝ていた。
 9月9日、夜テレビで、いわき市が大雨で洪水に見舞われているというニュースを見た。その時の映像に「いわき市〇〇町」という字幕が出ていた。ん?この間行ったとき、道に迷ってうろついた辺りじゃないか?親戚の家から近いよな・・・。
 私はグーグルマップで親戚の家を確認した。浸水している場所と川一つ挟んだところ・・・大丈夫か?
 もし被害にあってるなら、直で連絡とったら迷惑だよな・・・と、もう一つの親戚にlineして、「大丈夫かご存じないですか?」と尋ねた。すると、道路が冠水している写真とともに、「浸水してるけど、家はかさ上げしてあったから大丈夫だって~」と返事が来た。確かに、その家は玄関が階段を5、6段上った上にあり、新潟と同じで積雪対策かな~と思った記憶があった。
 被害がなくて良かったね~、やっぱ雪がなくても洪水対策に家はかさ上げして建てたほうがいいね~、などと夫と話しつつ、その日は寝た。
 その数日後、私はいつものように兄から借りた怪談本を読んでいた。その中で、筆者が出会った人の「線香の匂いがしたらその店には入らない」というセリフに、(そうか、やっぱ線香の匂いがするということは何かいるってことなんだな~)と思った私は、はた、と気づいた。そういや、いつの間にか寝室の線香の匂い、しなくなってるわ!1か月以上にわたって匂い続けていたのに!
 なんでだ?どうして?何かきっかけあった?とよくよく考えてみれば、いわき市のニュース見た日かその翌日から、なくなってる気がする・・・。
 ・・・もしかして、伯母さん、私たちと一緒に新潟まで、懐かしい生家に(建て替えてあるけど)戻ってきてた?成仏する前に、最後だからと、故郷を満喫してた?で、息子の家が洪水の被害にあっていることを知って、これは大変、と慌てて帰った・・・?
 なんだ、私はてっきり変なものが居座ってるのかと思ってたけど、伯母さんだったのかー(笑)そうだよな、そのほうがあり得る話なのに、何でそれを思いつかなかったんだろう??
 まあ、それが正しいかどうかは確かめようがないけど、そういうことだったと思っておきたい。だって、今は全くそんな匂いはなくなったことだし。そもそもね・・・数珠に鼻くっつけてクンクンしても、線香の匂いなんて全くしないことは確かだからね・・・。


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