まあどこの会社もいまやあらゆる業務がネット頼り。もちろん生保でも契約情報のほとんどすべてをオンラインで参照する。しかしうちの会社だけなのか、それとも他の会社もそうなのか、しょっちゅうシステムの不具合や障害が発生し、ひどいときなどはオンラインが使えないままもう午後3時。今日は仕事にならなかったなあ・・・ということもある。だからといって、「いつものこと」と放っておく私ではない。イントラのお知らせやメールへ障害情報が来なかった場合、自分のオフィスだけの不具合ということもありうるので、直ちにITのサービスセンターへ電話だ。
ところで、このIT関係のサービスは、以前は日本国内の某D社(会社でレンタルしているPCがそのメーカーなのだ)に委託されていたのだが、今は経費削減のため、中国のコールセンターに委託。電話を掛けると中国の方々が私より丁寧な敬語を駆使して対応してくれる。PC知識もあり、日本語もペラペラ、ということは、私など足元にも及ばない中国ではエリート層の方々であろうと思われる。しかし、やはり母国語ではないのでなかなかニュアンスが伝わらなかったり、意思疎通ができなかったり、その上我々がPC画面で見ている社内イントラが彼らには見えない仕組みのせいか(遠隔コントロールでこちらのPCに入り込まないと見られない)、「○○システムが・・・」としゃべっても、向こうは「?」という雰囲気が伝わってくることが多いのだ。おかげで以前はこのコールセンターへの電話は待たされたり回線がいっぱいになっていることが多かったのに、この頃は一発でかかる。みんな、電話をかけてもいらいらするせいか、電話しなくなっているのだ。
ご他聞にもれず私もいらいらすることが多いのだが、それでも今週の不具合発生時に電話をかけた。待っていてもちーとも障害情報がアップされないから、いつ復旧するのだ!とむかついたからである。契約内容を参照できるメインシステムのレスポンスが、数回に1度くらいの割合で10秒くらいかかったり、ひどいときには接続が切れてしまうのだ。普通にネットは使えているし私だけでなく同僚たち皆同じ症状なので、私の経験からすると、あきらかにそのシステムのメインサーバーか経由しているサーバーの障害だ。
なのにコールセンターはまずその「○○システム」が何かわからず、「インターネットの線がはずれかかっていませんか。線をもう一度つなぎ直してください」だの「PCを再起動させてみてください」だの「私のPCに遠隔で入らせてください」だのという。サーバーの問題だから私のPCを再起動したりいじったりしても無駄じゃ!全国で同じ症状が発生しているはずだが他からの問い合わせはないのか?と聞くと「他にはそのような連絡は私は受けていません」。くそう、みんな電話するのがいやで黙ってるな。「とにかくまず他のオフィスで同様の事象が発生していないか調べてください。普通のインターネットのレスポンスは問題ないので、全国で同じ症状だったら○○システムのサーバーがおかしいということです。それを確認してください」と電話を切った。
その後、やはり障害通知メールのないまま(通常、システム部で把握した障害は、全員にメールが来る)、夕方になってなぜか私の属する営業本部の××氏から電話が。
「幸田さ~ん、ITがさあ、幸田さんが忙しそうなので○○の件で電話連絡をしたいけど、今電話をしてもいいか許可がほしいって言ってきてるよ~」
「は?なんで××さんにそんな話がまわってるんですか?」
「なんか、幸田さんが怒ってるみたいで直接電話できないって・・・(笑)」
おい!これじゃあまるで私がクレーマーみたいだと本部のメンバーに思われてしまうじゃないか!(いやまあ、本部のほとんどの人は私がしょっちゅう本社の部署相手にやりあったり文句垂れたりしているのを知っているだろうけどさ)
「なんすか、それ・・・。そりゃあちょっと話が通じなくて途中でいらいらした態度はとっちゃいましたけど、そんな怯えられるほどのことはしてませんよ」
「ははは。とりあえず、今度はIT本部の△△さんから電話が入るから、いいよね?」
「はあ、どうぞ」
その後すぐに△△さんから電話。聞けば△△さんが入社したときの上司が××さんだったので、そのつてで電話を頼んだとのこと。いいけどね・・・。私は症状を説明し、うちだけではなく関西、九州(コールセンターとの電話を切った後、あちこち電話をして全国同じ症状なことを確かめたのだ。困ってるんですよ、と言いながらみな、コールセンターへは電話していないとのこと。おかげで名古屋しか発生していないみたいに疑われたじゃないか!ぶつぶつ)でも同様なので、○○システムのサーバーがおかしいのではないか、と伝えた。彼は「わかりました、まだ原因がわからないので調査を続けます」と電話を切った。
その後、メールで××さんと私に、2つのサーバーのうち一方に小さな故障があって、それで故障しているほうを経由すると遅かったり切れたりすることが発生していたという報告があった。「故障箇所は直したので元通りのはずですが、念のため明日の動作具合も確認させてください」とのことであった。やれやれ・・・。
翌日、私を対応した中国の方から謝罪メールが。ううむ、ますます私がクレーマーみたいな扱いだな・・・と思いつつ、たまたまそのまた翌日に××氏が研修のため名古屋に出張してきたので、研修後、「すみません~、今週は変なことでご迷惑おかけしまして・・・」と声をかけた。すると近くにいた上司H氏が「何やったの?」と聞くので、いきさつを説明。「またいつものように激怒してたんでしょ」「違いますって。ちょっとしかキレてませんよ」××さんは、「HさんもS部長も武闘派で有名だからさ~、部下も影響されちゃうよね」と笑う。が、「違うよ。オレはもう穏やかなもんだよ。幸田さんが武闘派なんだよ」とH氏。そこへ「そうそう。元からだよ」と別の上司F氏。「な、なんでFさんまでそういうこと言うんですかーっ」
くそう、ただでさえ今まで、しょっちゅう私のPCに起こる不具合を、「ITサービスセンターのブラックリストに載っているから、ウィルスを送られてるんですよ」と周囲にからかわれていたのに、ブラックリスト(苦情システム)に登録されたことは否定できなくなってしまったじゃないか。みんな、ITの不具合は我慢せずに主張してくれよ!!プンプン
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