雨の日はゆっくり

今日も午前シフト。
精神科というと患者は鍵付きの部屋に閉じ込められているというイメージがあるかもしれない。少なくとも以前の私にはあった。そういう病院もあるけど、ウチに来る患者さんは症状が比較的軽度で、「出かけます」とさえ報告すれば割と自由に出入りができる。程度によっては退院後の予行演習も兼ねて、一晩を家で過ごすことも可。こういった外出やお試し外泊は往往にして週末に集中し、朝は24人もいた患者さんが、私が帰る頃には6人になっていた。
というわけで、朝はバタバタ、昼から座ってお茶を飲む時間がとれる一日だった。ほぼ立ち止まることがないSurgicalとはえらい違い。シャワーやトイレのお世話という、肉体労働が少ないのは精神科の一つの魅力かも。
そういえば今日退院した患者さんもいた。4～5日前に入院してきた人。来た日はぼんやりとした表情をしていたけど、今日はとてもイキイキとした顔をしていた。ご本人も「まるで別人になった気分!」とのこと。病気であることを受け入れて精神科の戸を叩き、数日間を異空間で過ごしたことが良い影響をもたらした様子だった。
患者さんが良くなって退院していく姿を見るのはどの病棟にいても嬉しいけど、患者さんが別の人のように元気になって病院をあとにする様子はまた違う喜びがある。これも精神科の魅力の一つやろうな。
やっぱり精神科が好きかも。

仕事を終えて家に帰ると、Dがソファでブランケットにくるまっていた。3日間降り続く大雨のせいでこの頃一気に寒くなった。家でもカーディガンがほしいほど。まだ秋2日目だというのに先が思いやられる。私も一緒になってくるまったら、そのまま2時間ほど寝てしまっていた。雨の日と昼寝は焼き鳥と焼酎ぐらい相性がいい。
目覚めたら今夜もDご飯。市販のピザにD独自のトッピングを加えて。美味しかった。今のところ個室にこもる必要もなし。これで後片付けもしてくれると言うことないねんけどなぁ。私は料理が嫌いではないけど、特別好きでもない。レパートリーも少ないし。Dがキッチンマスターになってくれるのであれば、その他の家事はやってもよいと思うほど。ただ、仮にそうなっても、Dとは“片付いている”のレベルが違うので、現時点での実現性は低い。

テレビでは「MIP」がオンエア中。面白い映画だったと記憶しているけど、最初の10分で断念。細かい英語はまだわからないのねん。
外は暴風&大雨。これまた睡眠との相性が良さそうなので、早めに寝るとしよう。