華麗なるオーストラリアンライフ

渡豪17年。職業・看護師。
白熊のようなオージーの旦那1人とワンコ2匹で
ニューサウスウェルス州の田舎町で生息中。

必要悪のパワーゲーム

2013年11月16日 23時03分32秒 | Weblog
夜勤翌日の午前勤務。楽じゃないわー。たった一日で昼夜を逆転させんとあかんのはやっぱりしんどい。しかも昨夜11時ごろからひどい嵐で、雨音はうるさく、雷はまぶしくて1時ごろまで寝付けなかった。そりゃ起きたときもダルいわなぁ。

今日は2人で9名担当。うち3名が退院。おかげで楽チンかなーと思ったけど、なんかコンスタントに忙しかった。
そのうち一人がウチのレギュラー(!?)の患者さん。こういってはなんやけど、ほぼ全スタッフが担当になるのを嫌がっている。というのも、80代の女性にしては教養も社会的地位もあった人なんだけど、その影響なのか自分の知っていることがすべて正しいと思っている節があり、とても偉そうなものの言い方をする。早口で揶揄を交えて話すので、私などは正直言って何を言っているのか半分ぐらい理解していない。
この人の入院理由は蜂窩織炎といって、スネの皮膚が化膿して壊死しているというもの。すでに一年以上わずらっていて、あまりにも治りが悪いため昨日はがんを疑って組織検査を受けた。化膿箇所の包帯は毎日変えないといけなくて、もう一年以上もそんな状態なので、この患者さんはどうやって傷口が手当てされるかよくわかっている。しかし昨日組織検査をしたドクターはこれまでとは違う種類の包帯/ガーゼを指示してきたため、私はそれに従って傷口の手当をした。すると「それじゃない」「そうじゃない」と機関銃のように文句を言ってくる。本当に「やかましいっ!」と怒鳴りつけたくなるぐらい。「あなたはドクターでも看護師でもない。私は看護師で医者の指示に従って作業をしている。口出しをしないでほしい」と言っても「今にわかるわ、私の言っていることが正しいってことがね!!」と向こうも相当頑固。最終的にはニッコリ笑うだけで完全に無視。終了後、相当腹が立ったのか、ドアを閉めて部屋にこもっていた。この人にはなぜか好かれていたのだけど、今日を境に"敵"とみなされるんやろうなぁ。まったく苦ではないけれど。
ちなみにこの人の性質の悪いところは、だいたい包帯の交換はシャワーの後でお昼前後にされることが多いのだけど、今日の私がしたように気に入らないことがあると、何も知らない午後シフトの看護師に上手にウソをついて(ガーゼを忘れていた、とかなんとか)、自分のしてほしいようにやり直させようとする。みんながみんなそれに引っかかるわけではないけど、新人や派遣看護師はそういうものか、とそれに従うこともある。もちろん患者さんが言っていることが正しいこともある。だけど主導権を握ろうとする態度はやっぱりいただけない。私たちは看護師であり、"しもべ"ではないんだからさ。

こんな感じでチョイチョイ重い作業が入ったりしたので、結局ずーっと歩き回っていた。おかげでシフトが終わったときは足が棒。決してとっても忙しいというわけではなかったのに疲れたシフトやった。

帰ってからは「半沢直樹」を最後まで見た。結末は知っていたけど面白かったなー。でも半沢のアップ、妙に多すぎやしなかったかい? 小説には続きがあるのだとか。今度日本に帰ったときに買わなくては。

夜はDご飯。シーフードのピザを作ってくれた。白ワインとともにガフガフ。うまし。生地は市販のものやけど、Dの作るピザはおいしい。そう言ってDに毎回作ってもらっている。
お酒のせいもあってもう眠い。日付がまもなく変わろうとしている。寝室からはすでにDのウシガエルのようないびきが聞こえている。校正は明日にして私もそろそろ寝よう。明日はお休み。今回は一日だけ。何をして過ごそうかしら。お天気だといいな。
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