ソメイヨシノはエドヒガンとオオシマザクラの交配品種であると言われDNA分析からもその説が裏付けられました。そしてソメイヨシノの冬芽(↓)の特徴は芽鱗の枚数が12~16枚と多く、灰色の軟毛が生えていることです。この形質はどちらの親から来ているのか気になったのでその両方を調べてみました。
今回はエドヒガン群のエドヒガンの冬芽についてです。大分、芽が開いてきてしまったのですが冬芽は2回枝をまわり5つ目に同じ位置にくる2/5のらせん性で枝に伏生しています。
頂芽は葉芽の事が多く側芽は花芽のことが多くなります。芽鱗は紅紫色で灰色の軟毛が生え、芽鱗の枚数は6~7枚・・・
葉痕は半円形で3つの維管束痕が見られます。真ん中の維管束痕はブタさんの鼻みたい・・・
側生の二次伸長枝が出やすいのも特徴らしいです。
二次伸長枝は節間が短く花芽がたくさん付きます。この特徴が花がたくさん咲いているように見える所以なのですね。
と言うことで、ソメイヨシノの冬芽の芽鱗に灰色の軟毛が生えているという特徴はエドヒガンから受け継がれたものだと言えますね・・・
(冬芽と葉痕:184種類目)
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