花が可憐かつ独特の形をしたキツリフネですが、みずみずしくて柔らかそうに見える茎や葉には往々にして虫えい(虫こぶ)が形成されます。
茎に出来る虫えい(虫こぶ)はキツリフネクキタマフシで赤味を帯びた緑色の球形・・・キツリフネタマバエ(ツリフネソウタマバエ)によって作られます。
成虫は初夏、地上に枯れ落ちた茎から羽化して新株に産卵、8~9月には虫えいが成熟して羽化して再度産卵、2世代目の幼虫で越冬するようです。
寒い地方では年1世代になるそうです。内部は漿質で幾つかの幼虫室に黄色の幼虫が入っているのですが、写真のものはまだ小さいですね。ということは我が家の付近は年一世代・・・
ところで、キツリフネとツリフネソウは一緒に生えていることが多いのですが、両種が隣り合って生えていてもこの虫えい(虫こぶ)はキツリフネにしかできません。キツリフネタマバエの限定された嗜好性には感服します。何が違うのだろうかね~
1872話目です。何時もご支援ありがとうございます。の文字またはバナーをポチッと一押しお願います。
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