今年の「群馬県さくらの里」はソメイヨシノの花付きが良く見ごたえが有ったのですが、サトザクラの時期になってもいろいろなさくらが咲き出し、これらも見ごたえがあります~
「桜観察会」でも沢山のさくらに出会えたのですが昨日は全て紹介することが出来ませんでしたので、今日は10種類を一挙公開です。
まずはサノザクラ(佐野桜)です。京都の佐野藤右衛門さんがヤマザクラの実生の中から選抜した品種で樹形は箒状の高木、花は花弁が11~20枚ほどでさくらの里では中央園地や下の園地に沢山植えられていて、これだけの本数が植えられている場所も珍しいそうです。
イモセ(妹背)は中央園地のサノザクラの間に植えられていて開花が始まりました。花弁は20~50枚で段咲になる場合もあり(段咲のものは平野神社の境内にあるイモセとは違うものであると書いてある本もあります)、雌しべが二個ずつあって実も二個ずつ付くので夫婦の古語である妹背の名があてられたそうです。
5枚の萼片の他に副萼片がしばしば見られます。
野外ステージ前のオオヤマザクラ(大山桜)も咲き始めました・・・標高の高い地方や冷温な地域に多い野生種で一重の紅色の花で新葉や鱗片が蜜で粘つく特徴があります。
中央園地、下の園地に植えられているイチヨウ(一葉)も開花し始めました。淡いピンクで花びらが平らに開くので輪郭が円く見えます。1本ある雌しべの根元が葉化するのでこの品種名がつきました。
上の園地付近に植えられているタイハク(太白)は花の直径が5cmにもなる大輪で、日本では失われてしまったものがイギリスから里帰りしたものだそうです。
新開園地にあるミクルマガエシ(御車返し)は後水尾天皇が花の美しさに御車を返して鑑賞しなおしたからとか、一重か八重かで言い争いになり車を引きかえらせて確かめたところ一重と八重の混ざり(一重八重)だったとか・・・
同じく新開園地に植えられているスルガダイニオイ(駿河台匂)は白色の一重の花で強い芳香があるのでこの名前が付きました。時に雄しべが花弁化した旗弁(完全に花弁化していないもの)が見られます。
新開園地の斜面にはセンダイシダレがたくさん植えられていて今が満開です・・・
中央園地や下の園地に植えられているイズヨシノはソメイヨシノの交配実験をしている時に作出された品種でオオシマザクラの形質が強いようです。
花の美しさを中国の楊貴妃になぞらえたヨウキヒ(楊貴妃)も咲き始めていました。ステージ前や下の園地に植えられています。
今年のさくらの里はひと味もふた味も違いますね。連休明けまでが見頃の予想です・・・
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