さくらの里の開花状況です。現在一本杉、一の沢、上の園地、中央園地、新開園地、下の園地などのサトザクラが満開です。見頃は連休まででしょうか。
現在見られる品種の幾つかを紹介しておきます。
ギョイコウ(御衣黄・サトザクラ系・八重・黄緑色:管理事務所駐車場)
ショウゲツ(松月・サトザクラ系・八重・淡紅色:各園地)
シュジャク(朱雀・サトザクラ系・八重・淡紅色:中央園地)
イモセ(妹背・・サトザクラ系・八重・淡紅色:中央園地)
コトヒラ(琴平・ヤマザクラ系・八重・白色:中央園地)
フクロクジュ(福禄寿・・サトザクラ系・八重・淡紅色:各園地)
ワシノオ(鷲の尾・・サトザクラ系・一重八重・白色:下の園地)
ヨウキヒ(楊貴妃・・サトザクラ系・八重・淡紅色:下の園地)
イトククリ(糸括・・サトザクラ系・八重・淡紅色:下の園地)
主催は群馬県林業公社、講師は「日本花の会 桜の名所づくりアドバイザー」の西田尚道さん、参加者は27名、何度も参加している方もいて皆さん熱心に聴いていました。
現在はサトザクラ、特に半八重~八重が満開で、各園地で見頃を迎えています。
新開園地の状況
下の園地と妙義山
前回、「山里の食べもの誌」を紹介しましたが、その中にイナゴやハチノコ、ザザムシなどの昆虫食が出てきました。そこで、虫を食べるという、それこそ一味変わった本を紹介させていただきます。
「虫を食べる文化誌」と言う本で、著者は梅谷献二(うめたに・けんじ)氏、発行元は創森社、定価は2400円(税別)です。
内容はもちろん「虫」を食べる話で、多くの人が「いかもの」食いと眉をしかめるでしょうが、そこにはそれぞれの地方に根付く文化があります。
著者が長年にわたって書き溜めたエッセイを編集したのがこの本で、第一章は「一寸の虫にも五分の魂」と題して昆虫の素晴らしい進化と適応について、第二章は「虫食う人も好きずき」と題して昆虫の食料としての利用について、第三章は「釣り餌の商虫たち」と題して養殖ものの釣り餌の虫について記されています。いわば「虫の民俗学」で一味変わった本と言えます。
群馬県ではイナゴ、隣の長野ではハチノコ、ザザムシ、カイコを食べる文化がありますよね。昆虫は無尽蔵な資源ですが・・・。
急な情報で申し訳ありませんが、明日4月28日(火)午前10時~午後3時「群馬県さくらの里(下仁田町上小坂)」で「さくら観察会」が開催されますのでお知らせします。
講師は「日本花の会 桜の名所づくりアドバイザー」の西田尚道さん。サトザクラが見頃を迎えた園内を散策しながら観察します。さくらの特徴などについて学ぶことが出来ます。
第二駐車場に午前9時半ごろまでに集合です。山歩きの出来る服装、昼食や飲み物、雨具、筆記用具、ルーペなどを持参してください。
【要申込ですが多少空きはありそうです。】
【費用200円(保険料など)、定員30人(先着順)】
【詳しくはさくらの里管理事務所にお問い合わせください。電話0274(82)2400】
群馬県さくらの里のサトザクラ(八重)が見頃になりました。
今日は低気圧が通り過ぎて強い風で満開の花が房ごと落とされるほどのものでした。花持ちは結構良いので3日のさくら祭りまで多分大丈夫でしょう。
カンザンと筆頭岩
サトザクラ系には一重、半八重、八重と花びらの数で咲く時期が変わります。花びらの数が多いほど遅いのですが例外もあります。
4月26日現在、スルガダイニオイ(一重・芳香種)・カンザン(八重・濃紅)・フゲンゾウ・イチヨウ・ヨウキヒ・フクロクジュ・ヒグラシ(八重・淡紅)・ウコン(八重・黄緑)などが満開になっています。
中央園地
スルガダイニオイ(サトザクラ系・一重・芳香:中央・新開・下の園地など)
ウコン(サトザクラ系・八重・黄緑色:下の園地)
ヨウキヒ(サトザクラ系・八重・淡紅色:下の園地)
フクロクジュ(サトザクラ系・八重・淡紅色:中央・下の園地など)
ヒグラシ(サトザクラ系・八重・淡紅色:中央・下の園地など)
カンザン(サトザクラ系・八重・濃紅色:各園地)
フゲンゾウ(サトザクラ系・八重・淡紅色:各園地)
リリースサイズは幾つかは出るけれどキープサイズがなかなか出ません。10時半くらいまで釣り上がって当りもなくなったので、この沢を終了しようと下り始めます。登ってくる時に魚影があったポイントで、もしやと思って再度竿を出すと結構良い型が釣れ、これに味をしめて下りながら釣って、やっと6尾キープでした。
Kさんの滝つぼでの釣果
そして、何時もの里沢に移動したころから雨が強くなって水が濁ってきました。これは釣れるぞということで下流の滝つぼへ移動して数尾釣って今度は上流へと動き回って、お昼も食べずに頑張って何とか制限に達しました。イワナ11尾、ヤマメ9尾でした。
その後は山菜採りです。フキが沢に生えていたのでこれを採取して、他にコゴミを少し採って帰路に着きました。
魚を捌き、フキとコゴミを洗って、コゴミをおひたしにして、夕飯。その後、イワナの甘露煮とキャラブキを作りながら、ブログとホームページをアップしていたら11時を過ぎてしまいました。
昨日はクヌギにつくられた虫えい「クヌギハナカイメンフシ」を紹介しました。
「虫えい」は自然観察の中でも結構マイナーな世界で「どうやって調べるのですか?」とか「図鑑とかはあるのですか?」とかの質問を受けます。
もちろん、図鑑はありますよ。・・・と言う事で、代表的な2冊の本を紹介させていただきます。
一冊目は、野外に持って行って現場で調べられる携帯版「虫こぶハンドブック」(写真左)です。著者は薄葉重(うすば しげし)さん、発行は文一総合出版、定価は1200円(税別)です。
入門用の用語解説や虫えいの説明、虫えい形成生物の解説、命名法が解説されているほか、日本で約1400種確認されている虫えいの約1割がカラー写真で載っている他、分かりやすい説明がされています。
2冊目は、かなり詳しい図鑑で600を超えるカラー写真が収録され、それぞれの虫えいの詳しい説明のほか、虫えいの細かな説明、虫えい形成生物ごとの解説、採集や観察・飼育法、参考文献など、この一冊で相当な研究者になれるのではないかと思われるほどの・・・「日本原色虫えい図鑑」(写真右)です。
湯川淳一・桝田 長編著、全国農林教育協会が発行元で、23名もの研究者が執筆した826ページにもわたる図鑑です。こちらは、ちょっと高額で14,000円(税別)ですが、役に立つことは請け合いです。
久しぶりで虫えい(虫こぶ)の話題です。
先日、会議があって前橋市役所の脇を通った時、クヌギに灰褐色の綿毛が球形状になって桃紅色の斑点があるクヌギハナカイメンフシがたくさん付いているのに気が付きました。その時は雨が降っていて撮影が出来なかったので昨日撮り直してきました。1週間くらいの間で雄花穂の多くは落下し色も褪せてきて完熟虫えいに近づいてしましました。
クヌギハナカイメンフシは「クヌギハナカイメンタマバチ」が雄花に作った虫えいです。つまり、クヌギのハナ(雄花)に作られたカイメン(海綿)状の虫えい(フシ)という命名です。
虫えいは芽吹きとともに現れ5月下旬頃に熟して成虫が現れます。この時は雌雄の成虫が現れます(両性世代)。そして、これらの成虫はクヌギの葉裏に産卵します。
葉裏に産卵されたものは7月中旬頃から赤褐色の球形で表面に微毛が生えた虫えいを作り始めます。こちらはクヌギハケタマフシと呼ばれます。虫えいを形成するタマバチも「クヌギハケタマバチ」と呼ばれ単性世代だそうです。(下の写真は昨年の夏に同じ木で撮影したものです)
葉裏の虫えいは9月下旬頃になると落下して、その中で成虫となって羽化するのですが、そのまま越冬して3月に外に出て花芽に産卵するそうです。
これがクヌギハナカイメンフシになるのですから同じ蜂の虫えいとは思えませんよね・・・何ともややこしい生き方ですね!
山菜採りも最適シーズンに突入してきました。本来なら山菜の王様「タラノメ」や最近人気のある「コシアブラ」を扱うのでしょうが、あえてマイナーな「キハダの新芽」を紹介します。
キハダは「冬芽のおもしろさ」で紹介したピエロの顔に見える冬芽を持っています。
そこから4月中旬に新芽を伸ばしてきます。この新芽をおひたしやテンプラにして食します。ほんのりと苦味があってポクポクしている食感で結構美味しいですよ。
樹皮はしわしわで内部は真黄色で強い苦味があります。この内皮を漢方薬(健胃薬:陀羅尼輔や百草丸)として利用しています。・・・と言うことは新芽も胃に良いのでしょうか?
群馬県甘楽郡南牧村の黄檗宗の黒滝山不動寺ではこれを山の斜面に植栽していて、時期にはテンプラにして食べさせてくれます。ちなみに黄檗宗の黄檗はキハダのことです。
山菜ネタを掲載していますので、山菜など農山村の食べものや食べ方を扱った本を紹介させていただきます。
「山里の食べもの誌(やまざとのたべものし)」、著者は杉浦孝蔵(すぎうら たかぞう)氏、発行が(株)創森社(そうしんしゃ)、価格2000円(税別)と言う本が3月下旬に発行されました。
杉浦孝蔵氏は現在、東京農業大学名誉教授。以前、同大学の演習林教授をされていた頃は旧松井田町中木や旧妙義町大桁に演習林が有ったのでちょくちょく来県されていて、我が仕事場にもお出で戴いていました。
さて、この本の大部分の内容は、専門雑誌「森林技術」に3年間ほど連載されていた「山村の食文化」を中心にまとめられています。
私も「森林技術」を購読していて、この連載は必ず読んでいました。このたび連載終了と言うことを聞いていたので残念に思っていました。その内容が本として出版されたと聞き、早速購入いたしました。
内容は、農山村地域に古くから伝わる色々な食材と食文化・・・つまり元祖「地産地消」のお話です。群馬県からも桐生市、安中市、高碕市倉渕町の方の食文化が紹介されています。
山菜はもちろんのこと、虫や魚介類、餅や麺類に至る幅広い食文化の紹介で、きっと永久保存版になる本だと思います。
さくらの里の開花情報はサトザクラ(八重)が開花し始めました。今週末当りが満開になるかも・・・。
さて、久しぶりで山菜ネタに戻りましょう。今の時期はサンショウの新芽が採り頃になっていますのでサンショウの雑記を紹介します。
サンショウはミカン科の落葉低木で針葉樹林・広葉樹林を問わず林内に散生します。食用部分は若芽と果実で、幹はすりこぎ棒にします。
葉は若いうちに採って濃い味付けの佃煮などにするのが一般的ですが、薬味にしたり、醤油漬けにしたりする食べ方も行われています。
特に、私が最近凝っている方法は酒・味醂・醤油の煮汁でさっと味付けする調理方法です。
【若芽の調理法】
酒500cc、味醂100cc、醤油50cc、出汁小さじ2杯、砂糖大さじ2杯を煮立てて鰹節を入れて、これを漉します。この煮汁にサンショウを入れて2~3分煮て、裏返して1~2分煮た後、笊に上げて団扇などで風を送って素早く覚まします。
【果実の調理法】
「サンショは小粒でピリリと辛い」と言うのは果実のことで、赤く色付き始めたものを乾かして皮だけを粉末にしたものを山椒と呼び薬味にします。
また、熟しきらない青い実をさっと塩ゆでして水分を切り、ジャコやシラスと一緒に油炒めした後、醤油と砂糖で味付けした佃煮も美味しく、これを熱いご飯にのせて食べたり、おにぎりに入れたりしています。
サンショウの類似種であるイヌザンショウは香りや味が劣ります。イヌザンショウは刺が互生し、葉は鋸歯が少なく何となく角張っているのでサンショウと区別できると思います。
久しぶりに山奥の沢に何時もの3人で渓流釣りに行ってきました。吾妻漁協管内の某沢ですが水が少なくて釣れるのか心配しながらKさんと作業道を登って行きます。Yさんは何時ものとおり車を止めた下流から私達が釣り始める地点まで釣る予定です。
予想通り水が少なく魚の警戒心が強くて釣れてくるのは小さなものばかりです。最初の滝までにキープサイズは4尾だけです。この滝を高巻いてからやっと釣れ始めますが、体長はあっても痩せていたり、まだ錆びていたりと本調子ではありません。
(今日はデジカメを持たず、携帯で撮ったのでこの1枚しかありません。それもピンボケです。)
そして、何時も登れないで帰ってくる落差30mくらいの大滝まで着いてしまいました。しかし、滝を見上げると木が倒れていました。これが丁度よい手がかりになって難なく越えられてしまいました。この滝の上流は魚影が濃く、かつ型もまあまあでKさんと顔を見合わせニンマリです。
500mほど遡上し落差10mくらいの滝に到着し「そろそろ11時だから終了しようか」と滝の渕に最後の投入・・・目印がスーッと動いて合せると「大きい」・・・しばらくやりとりをしていてグッと竿を絞ると「プチッ」・・・0.25のフロロが切れてしまいました。(尺でも大丈夫のはずなのに・・・傷があったかな?」
その後、粘ってみますが釣れてくるのは18~20cmで、やっと最後に26cmが来て終了、合計でイワナ16尾(20cm以上8尾、25cm以上3尾)で下山開始です。
お昼を食べ、2つの小さな沢でチョコッと遊んでイワナ1、ヤマメ3を追加して丁度制限で3時30分に終了しました。餌はピンチョロが主体でした。
家に帰って、魚をさばき、採ってきた山菜(ワサビ、コゴミ)を処理して、ようやく、このブログを書いています。
今日は朝9時からアユの放流で召集がかかっていました。その前に渓流釣りということで増田川に行ってきました。数尾釣って8時半に中瀬橋に・・・。
アユの放流は川の水温が12.5℃、運搬車が16℃で3.5℃も差が有ったのでキッチリと水温馴致を行ってから放流しました。
今回は碓氷製糸上流、鉄橋、広谷橋など100kgでした。水温馴致をしたおかげで稚魚たちは元気に泳ぎだしていきました。
この後、糸張りをして1時すぎまで作業を行ないました。解禁まで何とか残って欲しい!
そして、一緒に作業していたKOさん、Yさん、Kさんと九十九川でコゴミ採りをしてから、3時半に増田川にヤマメ成魚放流の残りを釣りに行きました。数尾を釣って5時に終了、朝と合計で12尾でした。天然ものも1尾混ざりました。餌はピンチョロでした。
「小説現代」に載せていたエッセイをまとめたものです。内容は、アウトドアライフというか野宿というか・・・詳しくは買って読んでください。
ちなみに私と一緒にワカサギ釣りをしている人は分かると思いますが、榛名湖・白樺亭の「むっちゃん」やその倅の話も「カタツムリの内側」というエッセイで登場します。私も「名人(買いかぶりすぎ?)」として登場します。そしてお仲間のAさんは「師匠」として・・・。
写真はホームページ用に加工してしまい、原版を消去してしまったのでサイズが小さいのですが、登場人物と作家がワカサギ釣りをしている写真です。
ソメイヨシノは散り始めに入り今週末が見納めになるでしょう。
オオヤマザクラ、カスミザクラ、ヤエベニシダレ、サノザクラ、イズヨシノなどが満開。
サトザクラ系はセンダイシダレ、ミクルマガエシ、タイハク、ウスズミなど一重~半八重が満開直前というところです。
それでは園内の写真、品種のアップ写真などをご覧ください。16枚もあります。
管理棟付近は平日でも車が一杯です。
第二駐車場下部から奇岩の山を望む(桜はカスミザクラとオオヤマザクラ)
中央園地付近のサノザクラと岩峰
サノザクラ(佐野桜・ヤマザクラ系・八重)
管理棟入り口のヤエベニシダレ(八重紅枝垂・エドヒガン系・八重)
センダイシダレ
センダイシダレ(仙台枝垂・サトザクラ系・一重)
ミクルマガエシ(御車返し・サトザクラ系・一重)
タイハク(太白・サトザクラ系・一重)
ウスズミ(薄墨・サトザクラ系・一重)
イズヨシノ(伊豆吉野・エドヒガン×オオシマザクラ・一重)
オモイガワ(思川・ジュウガツザクラ×?・半八重)
イチヨウ(一葉・サトザクラ系・八重)
ウコン(鬱金・サトザクラ系・八重)
カンザン(関山・サトザクラ系・八重)は未だ蕾です
チョウジザクラ(丁字桜・野生種)