昨日の記事に載せたアオマツムシはコオロギの仲間なのですが、中国から渡来したと言われています。木の上で生活しているため葉っぱと保護色の緑色をしていて、オスは写真のように背中の中心部が褐色になっています。そして鳴き声はリーッリーッリーッと甲高く大きく響きわたります。
普通のコオロギは地上で生活していて体色は黒か褐色で鳴き声も情緒があるのですが、それらの鳴き声はアオマツムシの鳴き声にかき消されてしまい「秋の夜長の・・・」なんて言っていられないほど情緒の無いうるさい声です。
文部省唱歌の「虫のこえ(声)」の歌詞は・・・
あれ松虫が ないている
ちんちろ ちんちろ ちんちろりん
あれ鈴虫も なき出した
りんりんりんりん り~んりん
秋の夜長を なきとおす
ああおもしろい 虫のこえ
ですが、さしずめ今ならば「あれ松虫が・・・」でなく「アオマツムシが鳴いている」になってしまうほど増えてきました・・・。
そして朝は「ひぃーぽ、ふぃーぽ、ひぃー、ぽぃぽ・・・?」と上手くは表現できないのですがクロツグミに似たようなガビチョウのうるさくて甲高い鳴き声が聞こえてきます。
やはり朝はスズメぐらいの声が良いなぁとか、季節によってはウグイスが良いなぁ・・・なんて思いますが、我が家の近くでは何時でも何処でもこのうるさい声でいっぱいになってしまいました。
一方、農家の人はハクビシンやアライグマに農作物を荒らされてしまったと嘆いていますし・・・
道路脇にはアラゲハンゴウンソウの黄色い花が咲き、空き地や休耕田にはセイタカアワダチソウが、河原にはオオブタクサなどが蔓延っています。
池や沼ではブラックバスやブルーギル、アメリカザリガニしか見ることが出来なくなってしまい、メダカもどじょっこやふなっこも減ってしまいました。
このように、多くの外来生物によってふるさとの風景や風物詩が大きく変えられてきてしまっていますが、このまま手をこまねいていても良いのでしょうか?
そして、もっともっと恐いのは、これら外来生物がいても不思議に思わなくなる次世代が育つこと、さらに自然を見つめる観察眼を持てなくなってしまうことではないかと心配しているのですが・・・。
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