10月も下旬になって、そろそろ木々の葉が色づき始めてきました。↑は農林大校内のヤマボウシで紅葉が始まりかけています。
紅葉(黄葉)の仕組みはいろいろなところで解説されているので省くとして、紅葉(黄葉)の本来の目的は老化して光合成効率が低下した葉から落葉前に大切な窒素などを回収することにあるのですよね・・・
ところでカエデ(↓)の仲間のように枝先から紅葉が始まる樹木と・・・
ユリノキ(↓)のように枝元から黄葉が始まる樹木があることに気が付きませんか?
これは葉の開き方が違うことに由来しているのです。
春先にある程度の葉を開き、その後徐々に葉を開いていくもの(樹木・例えばユリノキやイチョウ・フウなど)を順次展葉型と呼びます。
そして春先に一年分の葉を一斉に開くもの(樹木・例えばカエデやサクラ・アカシデ・ヤマボウシなど)を一斉展葉型と呼びます。↓はアカシデ・・・
つまり、順次展葉型は元の葉ほど古いので老化が進んでいるため枝先よりも早くに紅葉(黄葉)をはじめます。
そして、一斉展葉型は光環境が良い枝先ほど光合成を盛んにするため老化が激しいのでこちらから紅葉(黄葉)が始まるのです。↓は枝先から黄葉が始まったシナマンサク・・・
ただし、日当たりや風などによる原因で老化や障害を受けていればこの通りにはいかないのです。このイチョウは一本の枝だけ黄葉しています・・・
紅葉(黄葉)には見た目以上に面白い仕組みが沢山あるようですね。
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