
運動不足の最近は裏山までの散歩というか写歩を偶にしている・・・舗装道路沿いでも面白い植物はあるし、時期によって見方が変わることに気づかされる!
最近は手入れが行き届かないせいなのか樹木に絡みついたつる植物も多い・・・で、今回はテイカカズラの冬芽や種子、虫えい(虫こぶ)だよ!
テイカカズラ(定家蔓)は、常緑の蔓性木本でキョウチクトウ科テイカカズラ属、樹幹や岩に気根を出してよじ登って香りのよい白い花を咲かせる。
名前の由来は藤原定家が思いを寄せていた式子内親王が亡くなり死後も忘れられずついに蔓に生まれ変わって親王の墓にからみついたのだそうだ! この蔓にテイカカズラと名付けたのだからスゲー命名だね!
今の時期は果実が所々に付いているのが見られる。 特徴は一つの花から細長い円柱形の袋果が2本ぶら下がるところなんだ・・・
そして初冬には袋果が裂開して冠毛を持った種子が顔を出して風によって運ばれる・・・
果実が二つに分かれ、袋果が裂開して、冠毛を持った種子が風に飛ばされていくなんて随分と手の込んだ設計をしたもんだ!
さらに驚くのは、岩や樹木に絡みつく前の地上を這う個体の葉が小さく、鋸歯があり、葉脈に沿った部分に白く斑が入っていて、絡みついて花を咲かせる蔓の葉とまるっきり違う点なんだ・・・どうして、こうなるのか不思議だね!
冬芽は十字対生で付き、頂芽は小さくてルーペで良く見ないと分からないくらいだ!
新しい枝や冬芽には褐色の毛が密生している。 葉痕は半円形で小さく維管束痕も不明瞭・・・
スギに絡みついたテイカカズラを見回していたら干乾びたテイカカズラミサキフクレフシが幾つかあったので戴いてきて観察してみた。
正常果なら二つに分かれる袋果の先がくっついてしまったからミサキフクレフシなんだな! 何匹も幼虫が居たはずなんだけど脱出口は二つしか見られなかった!
(↓)は15年も前に観察できたものだけど、その後は見つけることが無かったんだ!
来年はテイカカズラミサキフクレフシに久しぶりに出会えるかな?
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