
タイトルは少し大げさでした。私の持っている最も古い歳時記(季寄せ)は
昭和32年改訂版、説明も旧かなのままで、読み疲れてしまいます。
2~3日前から「ボジョレ・ヌーボー」を一度詠み込もうと考えていましたが、
それが季語の斡旋に困ります。もう何処かの結社の歳時記には季語となって
いるかもしれませんけれど。
葡萄酒のねむれる蔵に残る虫 石原八束
古葡萄酒聖夜をすごし又古ぶ 能村登四郎
鳥巣立つ葡萄酒の透く日の中へ 福田甲子雄
葡萄酒の瓶にさしけり赤き菊 寺田寅彦
葡萄酒ならこのように季語をつけて詠まれていますが、「ヌーボー」は「新」と
訳すと「新走り」?と、言うわけで散々検索を重ねましたが、「ボジョレ・ヌーボー」 の例句さえも有りません。この際、佳句を先んじて詠むことが出来れば歳時記どころか
どこぞのワインメーカーから、キャッチコピーの依頼なんかもきたりして・・・・
冗談は兎も角。密かに挑戦中で有ります。
近い将来必ず「ボジョレ・ヌーボー」は季語になるはずです。
私の昔の句会の仲間であり、このブログでも句を何度か紹介した湯浅辰巳さんの
喜雨の音次第にはげし目と目会ふ はある歳時記に例句として載っています。
どうぞ、先んじて詠んでください。

鏡中に酔へる吾ありボジョレ・ヌーボー

いやはや、やっぱり難しい・・・

ぐいのみといふ言葉好き新走り 中田品女