3月 25日

2013-03-24 23:46:50 | Weblog
             ( 連翹・いたちぐさ )



連翹や一日富士の裾かすむ         栗田やすし


連翹や焼杭を打つ宇治の院         沢木欣一


連翹が色めきわたり明日を待つ       細見綾子







連翹や蛭ケ小島は石ばかり          林 徹


連翹や北につめたきおほくま座        小川軽舟


連翹や朝のひかりのまつしぐら        福永 耕二


雨の中連翹の黄の流れだす          長谷川 櫂







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3月 24日

2013-03-24 01:50:37 | Weblog
             ( 牡丹の芽 )


早起きの妻のけはひや牡丹の芽            沢木欣一


牡丹の芽筆ほどといふしか思ふ            細見綾子



ゆつくりと光が通る牡丹の芽              能村登四郎


一寸にして火のこころ牡丹の芽             鷹羽狩行


牡丹の芽萌えむとすなりひたに見む          加藤楸邨


敷藁に土の吐息や牡丹の芽               鈴木節子






芍薬の芽



思うところがあり五年お世話になった伊吹嶺を離れることになり、今日そのご挨拶もかねて
最後の句会に参加して参りました
結社を離れても、他結社で俳句をするわけでもなく、引き続き「即物具象」を時間をかけて
学んでゆくつもりでいます 関東支部のお仲間、愛知、岐阜の先輩諸氏、主宰に深く感謝いたします
ありがとうございました

句会の講評で支部長より拙句 
均されて芽ぐむものなき被災浜 の 「芽ぐむものなき」の季語表現はおかしいというのがありました
先師 沢木先生の句に 海越えて芽ぐむものなき野のひかり がありその「芽ぐむものなき」という
措辞に深く詩情を感じ私も斡旋いたしました 季語は体感することによって俳句により活かされます
連衆のますますのご努力を期待しております
一月の末に訪れた釜石での一句です
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