( 八手の花・花八手 )
炭を切る筵明るし花八ッ手 沢木欣一
空広く声たまにくる花八ツ手 細見綾子
日の落ちて土の香しるき花八手 片山由美子
暗きより牛が貌出す花八手 下里美恵子
白壁の剥げし味噌蔵花八ツ手 関根近子
あと幾度訪ふ故郷や花八ツ手 小長哲郎
爪立ちて玻璃拭く巫女や花やつで 小田二三枝
婆ひとり残る喪の家八ツ手花 山 たけし
猫出入り自在の地窓花八手 伊藤範子
花八手活く煤色の野焼壺 玉井美智子
どの路地のどこ曲つても花八ッ手 菖蒲あや
君発たせ来し駅裏の花八ツ手 寺井谷子
炭を切る筵明るし花八ッ手 沢木欣一
空広く声たまにくる花八ツ手 細見綾子
日の落ちて土の香しるき花八手 片山由美子
暗きより牛が貌出す花八手 下里美恵子
白壁の剥げし味噌蔵花八ツ手 関根近子
あと幾度訪ふ故郷や花八ツ手 小長哲郎
爪立ちて玻璃拭く巫女や花やつで 小田二三枝
婆ひとり残る喪の家八ツ手花 山 たけし
猫出入り自在の地窓花八手 伊藤範子
花八手活く煤色の野焼壺 玉井美智子
どの路地のどこ曲つても花八ッ手 菖蒲あや
君発たせ来し駅裏の花八ツ手 寺井谷子